学び舎拝見
母校である。
昭和5年に皇室下賜金で建てられたから、おいそれとは壊せないらしい。
東京都心のこの土地に、この建物が残ったのは奇跡に近いと思う。
「学び舎拝見」という本に、東大、慶応、早稲田、立教と一緒に母校が載っていた時、やっぱりかなり誇らしかった。
こんなかわいい獅子がいるなんて、知らなかった。
でも実はこの建物のお勧めはエレベーター。じゃばらの扉を手動で閉める、定員10名のこのエレベーターは、スリル満点。何しろエレベーターに乗るための注意書きが右から書かれた縦書き。
こちらは昭和7年に建てられた本館。
正面を入ってすぐのこの壁に張り出される合格発表。自分の受験番号を見つけた瞬間の気持ちは忘れられない。何しろ、最後の発表だったから、ここに番号がなければ、浪人生活に突入だったのだから。
階段を上がった2階にある本館講堂で行われた、入学試験、入学式、進級試験、卒業式。作りつけの机は長年の使用で凸凹が酷く、試験の時には、黒い下敷きの貸し出しもあったっけ。
皇室に関係のないこちらの建物は、すでに両翼を壊され、翼のもげた状態。
ここ数年、同窓会費を滞納している身だが、この建物をこれ以上破壊せずに残すためだというのなら、125周年の寄付もしてもいいかなあとちょっと思った。(但し、一口1万円でもいいというのなら)
by mobiliantichi | 2009-07-04 09:49 | 国内旅行