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Boku のグルメマップ 第1回 : Ottimo e buonisshimo  

 古物も料理も、思い出があるから、個人的な物で、大切な物になる。でもそれをなぜか人に勧めてみたくなる。今回は独断と偏見で選んだ美(味)食ランキング。
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 東京で究極のグルメタウンと言ったら、絶対に人形町だと思っている。中でも、この店のポークライスが文句なしの第1位。全くの個人的意見だが。人形町といえば洋食屋の激戦区。でもなぜかこの店は雑誌や本では、ほとんど紹介されていない。

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 店のつくりも好みだ。2階の座敷には上がったことはないのだが、お勧めは1階のテーブル。でも体格のよろしい方にはかなり窮屈かも。戦前の日本人サイズのテーブルと白いカバーの掛かった木の椅子である。今は使われていない、銅版が内張りされた流しもミニサイズで素晴らしい。

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 カニサラダのきゅうりはちゃんと塩もみされてしんなりしている。マヨネーズも適量だ。季節物の牡蠣フライはもちろんウスターソースに溶き辛子で、キャベツのみじん切りと頂く。醤油がお好みの方のためには、もちろん醤油も準備される。d0147727_10133584.jpg
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 そしてポークライス。実はこれ、常連さんらしきサラリーマン風のおじ様が頼んでいた裏メニュー。これを知ってからは、必ず「醤油味のポークライス」と注文する。甘さの引き出された玉ねぎと胡椒の香りがたまらない。そして私にとってのこのポークライスは、沢山のbuonisshimoでottimoな思い出が詰まっているのである。d0147727_1014089.jpg
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 もちろん、メンチエッグやチキンソテーも懐かしい家庭の味がして私は大好きである。そして食後のコーヒーはお隣の喫茶店で。ここではもちろん、酸味の強い昔ながらのブレンドをどうぞ。
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 ランキングはこれからも続けようと思ったのだが、そういえば普通は順位の下の方から紹介するもの。最初に第1位を紹介してしまって、これから下がっていくのも変か。
 それでは、次回からはグルメマップにしてみよう。
                                      ご期待下さい。
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by mobiliantichi | 2008-11-30 11:31 | 食べ物  

青の器 その3 : ロイヤルコペンハーゲンの皿

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 日本人の大好きなロイヤルコペンハーゲンの陶器。
 やっぱり私もロイヤルコペンハーゲンの青が好きだ。
 blue fluted のシリーズにはあまり興味はないけれど。
 どこかのデパートのロイヤルコペンハーゲンの売り場に飾られていた、
 鮭のような、シーラカンスのような魚の青いオブジェが忘れられない。
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 この皿は雨のローマの骨董市で買った。
 ローマでデンマークのお皿というのもなんだけど。
 ガイドブックで調べた、町外れの骨董市は骨董市というより、
 蚤の市、ガラクタ市の雰囲気だった。黒人の売る革のバッグや
 中国人の売る電化製品。化粧品やスニーカーの屋台に混じって、
 やっと見付けた店だった。
 せっかく寒い雨降りの日に早起きして、バスにのってたどり着いたその市場で、
 何も買わずに帰る気になれなかった。
 まだまだこれから旅が続くのに、お皿なんて買っちゃって。
 そう、多分これが私の海外の骨董市デビュー品。
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by mobiliantichi | 2008-11-29 22:29 | アンティーク  

ある晴れた日

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 子供の頃は大きな池の近くに住んでいた。そこには小さな島があって、葦の茂る池の端には、誰にも見つからない私だけの秘密基地があった。池に浮かぶ鴨を見ながら、一人空想の翼を広げた。
秋晴れのある一日。柄にもなく、夢見がちな少女の気分にひたってみる。


まず最初は、今の私の秘密基地。
大きな木の裏側にある洞。
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 砲台跡は、昔ここで行われた領地を巡る壮絶な戦いを物語る。 


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 遠くに見えるのは、囚われの王女さまの住む、魔法のお城。



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 やっぱり王女を救うのは、白馬に乗った王子さまじゃなきゃ。
 

 と、ここまで書いて、やっぱり恥ずかしくなってきた。
 
 この散歩道は静かな公園に続く。

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 公園ではのんびり写生をする学生や、幼稚園児をつれた保母さんを見かける。
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 公園の出口は大きな門で、もちろんその脇には彼らがいる。
 そしてここが日本の東京だと言う事を、思い出させてくれる。
      おしまい。d0147727_21303668.jpg d0147727_21305335.jpg

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by mobiliantichi | 2008-11-28 22:18 | つぶやき  

アフリカの洗濯板

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 多分これは私が最初に買った、良く判らない、用途のはっきりしない家具。
東京のマンション暮らしを始めてまもなく、駅前のギャラリーで目に付いたもの。
お店の方に聞くと、アフリカで使われていた洗濯板だという。
丸太を彫ったもののようだ。
 しばらくは台所で、一人朝ごはんを食べたり、冷蔵庫の中の物をつまんだりする時に椅子がわりに使っていた。
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  数年後、アンティーク家具を買い始めると、家具を食べる虫がいる、という事実を知った。師匠に聞いてみると、特にアジアや、アフリカ、それに南欧の家具に多く、他の家具まで食われる事もある、と言う。そこで、家に帰って洗濯板をひっくり返してみる。足には無数の虫穴が開いていた。長い間、アフリカの虫と同居していた事実に恐怖を感じて、虫穴一つ一つに細い管で殺虫剤を拭き入れた。その時に木屑のようなカスが出てくると、虫が生きてまだ食事中の証拠だそうだ。
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 さらに配送の時に我が家で、この洗濯板を見た師匠は「洗濯板ではない」とおっしゃる。師匠によると「テレビでよくアフリカの女性が川で洗濯する映像を見るが、河原の岩とかを使っていてるけれど。洗濯に使うなら凹凸をつけた作りにするのでは?」
  いちいちごもっともです。
 でも、私は声には出さず心の中で、言い返してみる。
 「いいでしょ、洗濯板だって言われたんだから。赤ちゃんをおんぶしながら、この板を使って家族の衣類を洗濯している、スレンダーボディの若い黒人の母親をイメージしてたって。」


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by mobiliantichi | 2008-11-27 19:51 | インテリア  

傘寿

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 今日は父の80歳の誕生日。傘寿の祝いはホテルでの中華ランチ。幹事役の兄からおおせつかった今回の私の役目は、プレゼント選び。35cm×45cmの革製ではない黒のショルダーバックという要望で、デパートを駆け巡って探した。
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 でも結局父が一番喜んだのは、孫娘たちの皆勤賞。この春に高校と中学を卒業する兄の二人の娘は、隣に住む小児科医のおじいちゃん(つまり私の父)の自慢の孫。今のところ無遅刻無欠席で、病気とは無縁の様子。
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 80歳になったら引退する、と言っていた父だが、80歳の1年間はがんばるそうだ。父の診療所は懐かしい場所。私が物心の付いた時からずっと父はここで働いていた。町の小児科医として、子供だけを患者にして。
ゴミ箱も、赤ちゃんの体重計も、ケビントもピッカピカの現役。もちろん父も。

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by mobiliantichi | 2008-11-25 17:50 | アンティーク  

ここでも、シロアリ許すまじ 

 待合室の床は、板の間にござが敷いてあったようで、剥がしてみると基礎まですかすか。
ここもシロアリの仕業だ。
この部屋には、窓側に作りつけのベンチがあった。当初、亀さんは当然このベンチは撤去すると思っていた。私が「残したい」と言うと、「ベンチの足がシロアリにやられている」と言う。
見た目にはどの足も遜色ない。試しに師匠が足を握ると、グシャっと潰れた。
師匠が怪力なのではなく(たぶん?!)、表面の皮だけ残してシロアリは中を食い尽くしていたのだ。
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 仕方がないので、両端で壁に埋め込まれている2本の足を残して、床や基礎と一緒に足は撤去することになった。そしてシロアリ駆除業者に入念に薬を撒いてもらう。d0147727_20554362.jpg
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 それでもベンチを残したい、という私の願いを亀さんはきちんと実現してくれた。
新しい足はもちろん亀さん作。ステインを入れれば、残った2本と変わらない。
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 オリジナルも残ったし、亀さんの技も加わったし。まあ今回はシロアリをちょっとは許してやることにしよう。でも、もちろんまた食い荒らす事は許しませんよ、シロアリ君。
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by mobiliantichi | 2008-11-24 21:57 | 古民家修復  

秋田はすでに雪だった

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 木曜日。東京は晴れて日差しが暖かかった。ふらふらと東京散歩。表参道の古着屋で懐かしいLL BEANの靴を見かける。通販にはまっていた一時期、この靴を試してみたい、と思ったものだった。店員さんが言う。「雪の日とかにいいですよ」
いまさらそう言われても、これから南国の熊野で暮らす予定の私は、全然こころ動かされなかった。
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 翌日は仕事で、早朝に羽田から秋田北空港に向かった。モノレールからは綺麗な富士山が見えた。空気はもう冬。
 天候調査中で1時間飛行機の離陸が遅れた時から、いやな予感はしていた。
でもまだ11月。去年はたしか、年あけから雪の心配をすればよかった。一昨年の大雪の年でも、11月はまだ雪はなかったはず。
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 空港から 仕事場に向かうタクシーの運転手さんも、この時期にこんなに積もるのは、珍しいと言う。急な積雪で、道路も整備されていない。慎重にのろのろ運転で国道を走る。
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 ぐちゃぐちゃの道を歩くと、靴下と革靴の隙間に雪が入って冷たい。そして、あの店員さんの一言が思い出された。あの人は預言者だったのか、、、。
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 帰りの飛行機も霧のため1時間近く遅れて、空港を離陸した。今年の冬、秋田のバイトは荒れそうな予感。
 その足で、あの古着屋に。その日の店員さんは、「これは今は作ってない形」「サイズもぴったり」   そんなことはどうでもいいです。雪でも平気っていいましたよね。
そして買ってしまった。
でもこの靴、裏は鎖模様があるだけ。滑らないのだろうか。

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by mobiliantichi | 2008-11-24 08:25 | 国内旅行  

3つ子の魂100まで

 先日、久しぶりに実家に帰ると、母が言う。
「箪笥を片付けたら、あなた達の通信簿が出てきたから、持って帰ったら?」
兄はそう言われて、自宅に持ち帰ったそうだ。
この歳になっていまさら通信簿と言われても、、、。
結局私は幼稚園と小中校の卒業証書だけ持ち帰った。
これは幼稚園の卒業証書とバッチ。
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カソリック系の幼稚園。そういえば誰かの結婚式のフラワーガールをやった事もあったっけ。あの時は信じられないことにピンクのワンピースを着たはず。

 さて通信簿の方はというと、コメント欄は面白いぐらいいつも同じ。幼稚園から小学校、中学校、高校とずっと 「おとなしい」 「もっと積極的に」
中1の時の若くてキツイ感じの先生には、「友達がいないのは、あなた自身に問題があるから」なんて書かれてる。私に友達っていなかったっけ?

 結局いくつになっても人間なんて変わらないものだ。
 そういえば母も言っていた。
 私は赤ちゃんの頃から、自分の手をおもちゃにして、にこにこ一人遊びしてる子供だったって。

 いまだにブログで一人遊び。自己満足のこのブログ、お付き合いいただいている皆様、ありがとうございます。
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by mobiliantichi | 2008-11-20 18:45 | つぶやき  

融けこんだベンチ

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 まるでこの古い病院と一緒に時を経てきたかのように、すっかり融けこんでいるベンチ。
でも実は、日本から遠く離れた東欧の物かも。

 目黒通り沿いのショップのHPで見かけて、師匠と一緒にそのショップの倉庫にまで訪ねて行って、手に入れた。構造上の修復はお店の方にお任せして、私は足した部分にステインを入れ、汚れを魔法のドレッシングで磨いた。
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 背もたれの模様は描かれているだけなので、そこを磨くと消えてしまうから注意して、と言われ、ベンチの座面に正座して座面の部分をごしごしこすった。そのうち眠気が襲ってきて、そのままお昼ねタイム。
そんな感じにゆるゆるの修復を施したベンチ。

 熊野でも、皆さんに気軽に腰掛けていただける、居心地のいい場所となっている。

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by mobiliantichi | 2008-11-19 21:42 | 古民家修復  

動物コレクション その7: 熊

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東京のマンションを購入したのは1995年。当初は南側には2階建ての料亭があるだけで、7階の私の部屋は日当り良好だった。一番日当りのいいところがキッチンだったので、2001年にリフォームしてその場所を居間にした。その時から、この棚は陽射しが燦々とあたる特等席となった。一昨年、隣に14階だてのマンションができた。元々昼間ほとんど家にいない私は、日当りがどうなってもあまり関係はない。
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 でもきっとこの熊さんは思うところがあるだろう。お前はちゃんと反対運動とかやったのか?と言われているようで、見下ろされている私には、熊さんの視線が怖い。
文句があったら、日照権を認めない東京都知事に言って頂戴。


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by mobiliantichi | 2008-11-18 23:26 | 花と動物