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出迎え

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 半月ぶりの熊野。鍵を開けて、家の中をチェック。変わりない。
 買い物をして戻っても、もちろん誰もいない。
 猫達もいない。

 寒いので、今日はうどんにしようと台所に立つと、窓の外に、かあさん猫が出現。
 挨拶を交わす。「子供達は独立したの?」「にゃあ」
 なんだかすっかり大きくなっている。どこかの誰かにだいぶお世話になっていたらしい。

 実はうちの台所には猫の手がある。
 イケアで買ったフック。
 壁から猫手、ということは実は家自体が猫ということ?
 かあさん猫が入りたがるのも仕方がないのかも。
 でも今日も母屋の軒下に帰っていただいた。
 
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by mobiliantichi | 2008-10-31 18:41 | 古民家修復  

思い出の甘味 その2: 小川軒のレーズンウィッチ

実はタクシー運転手の知人はその仕事を生かして、もう一つお土産をくれた。
小川軒のレーズンウィッチ。
バターの香りの効いた香ばしいサブレにラム酒に漬けたレーズンとクリーム。
今でこそデパートでも扱っているが、昔は予約なしでは買えない品だった。
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 規律の厳しい田園調布の中学校に通う私達は、学校帰りに立ち寄ることができる店は本屋と文房具屋だけ。もちろん規則は破られるもの、でも自由が丘では近すぎて先生に見つかってしまう。渋谷はちょっと怖いし、原宿はもっと恐ろしかった。(当時から奇怪な衣装の高校生の溜まり場だった)
そこで、私達が目をつけたのは、代官山。
まず、ヒルサイドテラスに行く。トムズサンドウィッチは高いから我慢して、スウィートリトルスタジオでお気に入りの可愛いペンギンのロゴの雑貨を眺める。いつかはトレーナーを買いたいと思いながら。それから何もない道を渋谷方面に歩くと、はらっぱAがある。新しい駄菓子屋で、女の子の好きそうなジャラジャラした小物がある。口に入れるとパチパチはじけるキャンディーをなめながら、小川軒を目指す。小学生のくせに盆栽が趣味の友人の弟が、どうしてもレーズンウィッチが食べたいと言っているから。
由緒正しいフランス料理店の小川軒に、セーラー服で入るのはかなりの勇気が要った。でも、予約をしてないということで、結局売っては貰えなかった。
友人と二人、今と違って店もない、人もいない夕暮れの静かな通りを、小さな代官山駅までとぼとぼ帰った。
だから小川軒のレーズンウィッチは、ちょっと寂しい残念な思い出の味がする。

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by mobiliantichi | 2008-10-30 17:30 | 食べ物  

思い出の甘味 その1: 岡埜栄泉の大福

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明日一番の新幹線で熊野に帰る、と聞いて、タクシーの運転手をしている知人がお土産をくれた。
虎ノ門の岡埜栄泉の大福。
ちょっと塩味の効いた豆、薄い餅に程よい甘さの餡。
長年勤めた仕事場のすぐ近くにあるのに、午前中で売り切れてしまうため、めったに口にすることはできなかった。ずっと昔は仕事場の売店でもこの大福が売られていたそうだが、今では本にも載る有名品。予約なしではとてもとても。
今日中のお召し上がり、と書いてあるのだが、熊野に着くのは明日の昼。
一人で10個も食べられない。明日ちょっと硬くなった大福を炙って、隣人におすそ分けしよう。


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家に帰ると、この大福が大好きだった昔のボスが亡くなった、という知らせが届いていた。
このボスの事は、決して好きではなかった。憎まれているのでは、と思った事もあった。私の人生で初めて会った理解できない人だった。
でも助けて貰ったこともある。
良い思い出だけ、これからは思い出す事にしよう。
 
K先生、一緒に大福でも食べませんか。
いくつ食べても奥様には内緒にしておきましょう。

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by mobiliantichi | 2008-10-30 16:20 | 食べ物  

不死身の年寄り

初めてこの作家の作品を見たのは、東京のデパートのイタリア展。
ベネチアングラスを売る店のイタリア人のおじさんが、「この作家はもう歳だから、今のうちに買っておかないと、値上がりするよ。」と声をかけてきた。結構好きだったのだけれど、その言い方が気になって、その時は買わずに帰った。
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その翌年、フィレンツェで、この作家の陶器を扱う店を見付けた。そこの定員も言った。
「この人は歳だから。」でも買わずに帰った。

次の年、東京の同じデパートのイタリア展、同じおじさんが言った。
「この作家は年寄りで死にそうだ。」 3回も年寄りと聞かされたので、お皿を1枚買った。
大好きな青だし虎だし。
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数年後、イタリアのオルビエトで、またこの作家のお店を見付けた。まだ生きているのだろうか?
その時の私のイタリア語力では、店員にそれを確かめることはできなかった。
でもこれも何かの縁。小物入れ2個と母にイースターエッグを買った。

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そのまた翌年に、違う東京のデパートで、どうやら同じベネチアングラスのお店で、同じおじさんに会った。そしておじさんは言った。
「年寄りだから、あまり作れなくなって、偽者が横行している。ここにあるのは、昔手に入れたものばかり。」

はいはい、そのことはよーく解ってます。
そして鳥の柄の壺を買った。

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今年の春のイタリア旅行。フィレンツェで、またまた見かけた。こうなったら買わずには帰れまい。
その時買った鳥のお皿は今、熊野の居間に飾られている。

いったいその作家は何歳になったのだろう。私の計算では100歳は超えている。

でも、
どんな時でも元気をくれる不死身のイタリア人の陽気な絵柄が、私は大好き。

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by mobiliantichi | 2008-10-28 20:06 | 花と動物  

和製パスタマシーン

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 先日お邪魔した古民家の大きなテーブルの上にあった、オブジェのようなこの器具。お話を伺うと、蔵からでてきた和製パスタマシーンとのこと。
 山梨の名物と言えば、ほうとう。でもまさかあの幅広で太めの麺をこれで?
 
 この器具、生地をのばすだけではなく、生地を麺の形に切る部位もある。まさにパスタマシーン。イタリア製の良くあるパスタマシーンとの違いは、器具がすでに台に固定されていること。普通は作業台に固定するための器具が付いているだけ。生地をのばすには結構力がいるので、台に固定されていないと、ハンドルを回しづらい。作業台の形や厚みに左右されない、この器具の方が、使い勝手はいいかも。

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 甲府駅では色々なほうとう、が売っている。
 麺にカボチャを練りこんだものや、ゴマの入ったもの。地元の方に聞いた変り種は、あずきほうとう。これはお鍋いっぱいのつぶあんの中に、ほうとうが入って一人前。デザートではなく、食事としていただくらしい。

 古民家の囲炉裏端でいただく郷土料理。
 身も心も暖まる至福の時間。
 これからの季節、そんな旅もいい。
 
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by mobiliantichi | 2008-10-27 07:55 | アンティーク  

ベッドサイドランプ

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 ベッドで寝ながら本を読む。
 きっとそのせいで、ど近眼になったんだろう。
 親戚はみんな目がいいのに。
 眼球の大きさを測ったら、27mmあった。

 熊野の私のベッドサイドのランプ。
 解体の時、亀さんが丁寧に取り外してくれた古い碍子を使った。
 最後はちゃんとストローの形の碍子が天井を突き破っている。

 でもこの配線、プロがこんなことすると問題らしい。
 だからこれは私が友人の友人に頼んで、一緒にやった素人の仕事。
 ただ配線を考えてくれた友人の仕事が、たまたま電機屋さんだっただけで。
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 そういえば、配線が終わってから壁のペンキを塗ったので、ペンキ塗りはとっても大変だった。
 
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by mobiliantichi | 2008-10-26 15:39 | 古民家修復  

動物コレクション その6: 狸

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 よく居酒屋などで見かける大きな狸の置物。一つ欲しいと思っている。
 今はこのミニチュアで我慢。

 野生の狸にはまだ会った事はない。
 昔、日本の里山で狐と狸は欠かせない動物だったのに。
 
 仕事場にあって毎日通った蕎麦屋。
 「きつねそば」はもちろんおあげのそば。
 「たぬきそば」はてんかすのおそば。
 では「忍者そば」は?
 答えはてんかすとおあげと半分のゆで卵と海苔とほうれん草。
 つまりこのシチュエーションは
 月には少し雲がかかった満月の夜、草むらでは狸と狐が
 どちらがより優秀な忍者か、という化かし合い対決。

 丸顔でたれ目の自分としては、やっぱり狸をひいきしてしまう。

 久しぶりにあの蕎麦屋の「冷やし忍者おろし入り」が食べたいなあ。
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by mobiliantichi | 2008-10-24 05:38 | 花と動物  

なんちゃってイカ墨リゾット

 数年前にArezzoでリゾットの作り方のコツを習った。
 とにかく沸かしたスープを炒めたお米に注ぐこと。
 お米がスープを吸って、水気が無くなったら、またスープを注ぐ。
 ただその繰り返し。
 その時食べた葱のリゾットが凄く美味しかったので、それからよくリゾットを作る。
  
 小さなイカでリゾットを作った。丸ごと炒めていたら、いつの間にかイカ墨のリゾットになった。
 途中で、お米が少なかった、と気がついたので、スペルト麦を入れてみた。
 相変わらず行き当たりばったりの料理だ。でも食感が違って、アクセントになった。
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 お皿の方は、大江戸骨董市でdonumさんから購入した物。
 ヨーロッパから運ばれてくる途中でひび割れたお皿を、
 donumさんが自分で修理したそうだ。
 最近は自分で陶器を修理するセットがハンズなどでも売っている。
 金継ぎもどき、これも一度はやってみたい。
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by mobiliantichi | 2008-10-23 23:26 | アンティーク  

古民家に欠かせない物

  秋晴れの日、山梨に住む先輩の別荘を訪ねた。
 そこは明治時代に御先祖が建てられた家を、別荘として最近修復されたもの。
 修復のきっかけは私の廃屋修復話し、と言って頂いたので
 いい気になって友人を引き連れて伺った。
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 すごーい、ひろーい!友人と2人で、でるのはため息ばかり。
 古民家に欠かせない物は、野の花とそれをさりげなく飾るセンス。
 奥様のセンスがすばらしい。

 そんなセンスのない私は、修復したのが古民家じゃなくて、
 廃屋の洋館でよかったと思った。 
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by mobiliantichi | 2008-10-22 22:12 | インテリア  

骨董市のはしご

 
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 日曜日、久しぶりに大江戸骨董市に行った。
 暑くも寒くもない骨董市日和の一日。
 見覚えのあるお顔がちらほら。
 お店の人にも、お客さんにも。
 沢山の外人さんに混ざって、茶髪の芸能人も。
 (長いキャリアの3人組のボーカルの人)
 
 友人とお茶してから、一人靖国神社に。
 そこでは陶器市と青空骨董市をやっていた。
 こちらは高齢者が多い。
 
 戦利品はこの3つ。〆て1600円。
 靖国では風呂敷に包んでくれた。
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 ペンギンは実は冷蔵庫用の脱臭剤。
 今でも脱臭力が残っているかは不明だけど、
 冷蔵庫にペンギンがいるっていいじゃない。
 イセエビのお皿は熊野での活躍を願って購入。
 今月で解禁したイセエビ漁。
 お裾分けを期待してます。亀さん!
 (亀さんはこのブログの存在は知らないから、
 これはおねだりではありませんのでご安心を。)

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by mobiliantichi | 2008-10-21 08:20 | アンティーク