<   2008年 07月 ( 34 )   > この月の画像一覧

 

武相荘

 前から一度行きたかった場所。
 白州次郎、正子夫妻が昭和18年から住んだ家、「武相荘」を訪れた。
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 小田急線の鶴川の駅からの道はすっかり開発されている。
 大通りから入る入口に案内の方がいなかったら、確かに通り過ぎそう。
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 まずは茅葺の母屋を見学する。
 正子が今でも暮らしていそうな空間。
 飾らないけれど、上質。
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 ギャラリーではソアラの開発者に当てた次郎の直筆の手紙や、マッカーサーに自分の作った椅子を贈った時の手紙などが展示されていた。
 素朴な自然の林のような庭を歩き、お茶処で黒糖アイスを食べて、
 ビデオサロンでNHKの「マッカーサーを叱った男」のビデオを見て、
 ショップで骨董の小鉢を買った。
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  若い頃はとっても美形だった芸能人の顔が、歳とともにみるみる崩れていくのを見る。
  いくら整形をしても、生き方による変化を消すことはできない。

  白州次郎は顔がいい。若い時はもちろん80歳になっても。そして、
  白州正子は歳を取ってからのほうが、かわいらしい。

  歳を取ると、人間の顔は本当にその人の生き方を表す。

  武相荘を見て学んだのは、正子のような骨董のさりげない飾り方でも、
  近代日本史における次郎の役割でもなく、そんなことだった。

  さあこれから、私もかわいらしいおばあさんになるように、がんばらないと。
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by mobiliantichi | 2008-07-31 23:10 | 国内旅行  

動物コレクション その3: 虎

 全世界に野生の虎は5,000頭しかいない。
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 虎好きだ。皆様がお察しの理由で。
 いつか野生の虎にあってみたいと思っている。
 私の虎コレクションの一部。(一匹狸が混ざってるけど)
 吉野で買った80歳の作家の作った虎、
 イタリアでイラン人から買った虎の鍵、
 子供のころ買った中国製の虎、
 骨董市で見つけた虎の豆皿。
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 なかでも表参道の骨董屋で100円で買ったこの虎がお気に入り。
 
   高校の友人の家にいた「にゃんこ」という猫は、長い毛に赤茶の縞の去勢された雄猫だった。猫じゃらしで遊ぼうとする私たちを、小ばかにした顔で眺めてから、おざなりの猫キックをくりだした。友人の家に泊まった朝、目を開けると目の前によだれを垂らした、にゃんこの寝顔があった。感動的だった。
 
 本物の虎を飼うわけにはいかないから、いつか大きな虎猫を飼おう。

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by mobiliantichi | 2008-07-30 08:56 | アンティーク  

苦手アイテム

 買い物は苦手。沢山の物があると選ぶことができなくなって、結局すごすご引き下がる。
 特に苦手なアイテムはカーテン。今までカーテン選びは、成功したためしがなかった。
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 トイレ兼脱衣所は、すりガラスで外から見えないといっても、やはりカーテンはいるだろう。
 いわゆるカーテン屋、通販、デパートと色々探して、アンティークショップまで回って、
 でも見つけられなかった。
 大体、カーテンのショウルームでは多くのカーテンは後ろに窓がない所に釣り下がっている。
 それでは、後ろから日光を受けた時の色合いを知ることができないではないか。
 カーテンなんて夜のもの、という場所ではいいかもしれないが、ここは違う。
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 なぜカーテンが苦手アイテムかというと、カーテンには私が子供の頃から毛嫌いしてきた、
 レース、花柄、フリル、水玉がついて回るから。
 ピアノの発表会のちょーちん袖のワンピース、レースのフリルのついた三つ折ソックスに
 ピカピカの黒いエナメル靴。
 小学校の体操着の、まるで王子様がはくようなちょーちんブルマー。
 この2つは、私の子供の頃の洋服の汚点として頭から離れない。
 (幸い体操着のブルマーは2年生になると、ショートパンツに変更された。)

 どうも巷の少女はひらひら、きらきら、水玉、花柄が好きらしい。
 少女の頃の私には信じられなかった。
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 それでも、最近は少し心が広くなった。なんと今回、トイレを花柄のローマンシェードにしたのだから。リネンに描かれたラナンキュラスは青という色で、私の基準をクリアーした。
 それにちゃんとカーテンも選ぶことができた。リネンのカーテンは充分光を通して、レースのカーテンの代わりになる。
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 結局 リネンのカーテンがしっくりきたので、他の部屋もそれで揃えることにした。冬場は少し寒々しいかも知れないが、冬用のカーテンを選ぶ時までには、苦手意識を克服していこう。
 さしあたって、アンティークの素朴な生地を探してみようか、と思っている。
 
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by mobiliantichi | 2008-07-29 19:00 | 古民家修復  

がんばって

 暑い毎日、私の寝室の南極を紹介しよう。
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 大切な友人がいる。私の大好きなSuicaのペンギンにそっくりのおちょぼ口の彼女。彼女は今、新しい人生を始める前のちょっとした休養期間中。
彼女とは色々な場所を旅行した。女満別のチミケップホテル、富山のなぎさのドライブウェイ、大歩危小歩危のかずら橋、そして台風の屋久島。
 屋久島では高所恐怖症の私は、縄文杉を見るための登山道を歩くのは無理、ということで、(ただ軟弱なだけかも)タクシーで島を回った。それでも長い年月をかけて、ゆっくり成長せざるを得なかった杉の姿を見ることができた。そしてこの切り株をお土産に持ち帰った。
 屋久島では2泊する予定だったが、台風がまさに島に向かっている、ということで、1泊でとにかく飛行機が飛んでいるうちに、鹿児島に戻った。
 そして鹿児島の妙見温泉の、川岸に露天風呂のある温泉に泊まった。宿の主人は「露天風呂がもしぬるくなってきたら、お風呂から上がってください」と注意した。台風の影響で水かさが増え、茶色の流れの中に時々倒木の混ざった川を横目で見ながらの入浴だった。
 その晩、私がいつでも逃げられるようにと、Tシャツにジャージで濁流の轟音に眠れないでいる横で、彼女は浴衣で熟睡していた。彼女は大丈夫。なにがあっても大丈夫。

 仕事の再開にはもう少し時間が掛かる、というメールが彼女から届いた。私も今は休養中の身。 20年余の溜まり溜まった肩の荷物を下ろすには、数ヶ月では短すぎる。責任感の強い彼女は仕事を始めたら、また心の休息の取れない日が続くに違いない。焦らず行こうよ。
 
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by mobiliantichi | 2008-07-29 07:28 | つぶやき  

Balthus

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 1993年11月、東京駅のステーションギャラリーで行われたバルテュスの展覧会。自分の絵を自然の光の下で展示することを望んだ、画家の展覧会。赤レンガの建物と差し込む光に照らされた絵が印象深かった。美術館などにめったに行かないし、絵を飾るなんて考えたことも無かったのに、大きなポスターを買った。

 そんな画家のことなんてすっかり忘れていたある日、テレビを点けたらバルテュスの特集番組を放映していた。画家の家が1754年に作られたスイス最大の木造建築グランシャレであること、夫人が着物の似合う日本人であること、アトリエでも自然光で絵を描いていること、を知った。そしてかなり高齢の画家が、アトリエでかもし出す荘厳な雰囲気に圧倒された。

 昨日、本屋で夫人の書いた本を見つけた。「和と寄り添う暮らし」表紙の夫人の笑顔が美しい。
画家の亡き後もスイスで暮らす彼女。アンティーク、庭、和と洋、そして画家の愛した猫。
  
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 部屋にずっと飾ったままのポスター。思いもかけなかったいろんなものが、自分に影響を与えてきたことに気づかされた。
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by mobiliantichi | 2008-07-28 07:48 | インテリア  

Boku

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ここは大切な宝物を飾る場所。

 Boku は高校生の時に飼っていたパンダ犬。友人の家で生まれた。お母さんはスピッツの血の混じった雑種。お父さんは判らない。沢山の兄弟の中で、Bokuには最後まで引き取り手が現れなかった。
 山の手の学校に通う私達にとって、東京の下町はなんでもありの恐ろしい場所。怖いお兄さんが子犬を引き取って焼き鳥にしてるらしい、という友人の話を聞いて、慌ててBokuを引き取ってきた。
 Bokuは食い意地が張っていて、なんにでも吠え掛かる駄犬だった。

 ある日、お手伝いさんが血相を変えて、母に報告。「Bokuちゃんが大変です!」
 母が庭に出てみると、腰の立たなくなったBokuが哀れな声で泣いていた。 学校から帰った私と母はどうしたらいいのか、父に相談した。 自宅の隣で小児科医院を開業している父は、「すぐに治るよ」といいながらどうも目つきが怪しい。

 実は、、、、。Bokuに一服盛ったのは父。遠吠えがうるさくて、ご近所迷惑になるので、小児用の抗てんかん薬を与えたらしい。ちょっと投与量を間違えた、父はそう言っていた。そして腰は抜けても、泣き声は衰えず、父の企みは失敗に終わった。

 その晩も酔っ払いが歌いながら我が家の外を通りかかると、Bokuはその歌に答えた。
              「Wawawawa~~~nn 」
怒った酔っ払いは何かを投げつけて、怒鳴って去っていった。
 翌日、父の診療所の壁はへこんでいた。そしてBokuは元気に庭を駆け回って、芝生を掘り起こしていた。

  いつかまた犬を飼いたい。名前はやっぱりBokuにしたい。
 
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by mobiliantichi | 2008-07-27 16:45 | つぶやき  

発掘品その6 「目医者の道具」

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 発掘されたのは、シロアリに食い尽くされた箱。持ち上げるとバラバラと崩れ落ちるその箱の中には、検眼レンズセットが入っていた。レンズにこびりついた汚れを1つ1つ洗剤で洗った。
 私の記憶の中では祖父は耳鼻科の医者だった。でもここから発掘されたのは、眼科の道具が多かった。町の目医者、この病院のことをそういう風に呼ぶお年寄りも現れた。

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 小さくてアンバランスな点眼瓶、それに自然滴下の瓶もある。
 華奢な検眼枠に分厚い凹レンズ。
 
 でもなぜか洗眼瓶は見つからなかった。昔は眼科に行くと、鶴の首のような硝子の瓶から出る、ほうさん水で目を洗ってくれたもの。病院は痛いことをされるところ、と思っていたけれど、あれは気持ちよかった。だから、骨董市にいくと、いつも探しているアイテム。それを聞きつけた友人が今もネットで買える、といってプレゼントしてくれたのだが、やっぱりちょっと違う。
 医療関係の雑貨はよくヤフオクでもでるので、気長に探そうと思っている。

 
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by mobiliantichi | 2008-07-27 14:25 | 古民家修復  

シロアリ許すまじ

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 第1診察室は手の込んだしゃれた床だった。でもそれが災いした。飾り床は、なら材。シロアリの好みに合う柔らかい材。全部すかすかで、基礎まで食い尽くされていた。
 師匠は床を元のように復元したかったようだが、予算の関係から今回は断念。他の部屋と同じ杉の床になった。確かに家具を取り除いて改めて床をみると、おしゃれだ。
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 ドローリーフテーブルやアールデコのブラケットに、あの床はきっと似合っただろう。
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 シロアリさえいなければ、この家の修復は何倍も楽で、楽しかったはず。にっくきシロアリ。 
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by mobiliantichi | 2008-07-24 17:40 | 古民家修復  

青の器 その1 : 瑠璃一輪挿し

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 子供の頃「何色が好き?」と聞かれると
 「群青と臙脂」 と答えていた。かなり渋好み。
 歳を取ってきて、もう少し明るい色が好きになってきた。
 今なら「藍色とワインレッド」

 青はとても好き。どんどん変わっていく空の色、海の色。見飽きない。

 この器は曽祖父のコレクションの1つ。1番に気に入って、東京に持って帰ったもの。
 普段から飾っていたが、最近は地震が気になって、しまってある。
 久しぶりに取り出して、写真撮影。うーんワンパターンの背景になってしまった。
 この器、「瑠理一輪挿し」と箱書きにはあるが、花を生けるのも難しそうだし、、、。

 写真の腕はなかなか上達しない。
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by mobiliantichi | 2008-07-24 06:44 | アンティーク  

机の横には

 今まさにこのブログを書いている、東京のマンションの机の横。
 リフォーム時に作りつけの机の横に、この棚とランプを取り付けた。
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 棚には一応、英語、独語、仏語、伊語の辞書を並べてある。見た目の問題。
 もちろんどれ一つ話せない。国語だて漢字だって大の苦手。
 嫌になるぐらい語学のセンスがなくて、記憶力が悪い。
 だから辞書は大切。同じ単語を何度もひく。


 ランプの向きが気になる方も多いはず。関節の曲がり具合の関係で、
 縦につけるランプを横につけたそうだ。本当は取り付ける前に相談して欲しかった。
 やっぱり変、、、、。
 

棚は下の扉を開けると、
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by mobiliantichi | 2008-07-23 21:14 | アンティーク