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d0147727_1026219.jpg M氏が店を移転する時に、saleで購入した椅子。ぐらぐらだからすぐ解体できそう、ということで選んだのだが、まさかこんな罠が潜んでいるとは。
 椅子をよく見ると、なにやら星のような模様が、、。「これって釘じゃないですよね?」 またまたやられた。師匠も見たことがないというやっかいもの。
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 釘の頭が星型なのではなくて、中まで一体の星型だった。 師匠は綺麗に抜いたが、私にはとてもとても、、、、。d0147727_10281783.jpgd0147727_1028431.jpg
 ちゃんと丸々抜けたのは1個だけ。残りの十数個は途中で折れて、後で全部たたき出すことになった。1日かかって、椅子は穴だらけになった。d0147727_10292278.jpgd0147727_10293897.jpg
 これらの釘を使ったのは、この椅子が何十年か使われてきた中で、いつの時代かにやられた、安易なその場しのぎの修復。d0147727_10301489.jpgd0147727_10303671.jpg
 今度は根本からきちんと組み直します、と決意を新たにして、その日の修復は解体作業だけで力つきた。
 それから数ヶ月がたったが、この椅子はまだばらばらの状態で、師匠の店の倉庫に眠っている。
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by mobiliantichi | 2008-06-30 11:17 | アンティーク  

熊野自慢 その5 「渓谷めぐり:どろ峡」

 ある日突然高所恐怖症になった。こんな橋を渡るのは絶対不可能。
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 ここは三重県と和歌山県と奈良県が入り組んだ山奥。県境の旅館は最近廃業したらしい。残念だ。もちろん、もしこの橋を渡らないといけない旅館だったなら、私は一生行く事はできなかったけれど。(旅館の左につり橋が見える)
 友人と2人で熊野川のどろ八丁でウォータージェット船に乗った。どろ峡を船から眺める観光だ。船はこの旅館を見上げる中州で休憩して、Uターン。

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水墨画の世界のような景色のなかに、野生のつつじが色をそえる。d0147727_9271719.jpgd0147727_9273450.jpg

 このジェット船での観光は私が子供の頃からあるもの。その名の通りあっという間に川を昇って、下ってしまう。船の天井が開閉式になっていたが、やはり味気ない。
 2名から4名の和船での観光もある、と後から聞いた。次回はもうちょっと静かでのんびりと川遊びをしてみよう。
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by mobiliantichi | 2008-06-30 10:12 | 熊野自慢  

2作目の椅子

d0147727_654222.jpg M氏がイギリスで買い付けてきたアンティーク家具の写真を見た時、この椅子が一番気になった。その写真では椅子の座面は破けて、中から詰め物がはみ出していた。第2作目はこの椅子しかない、と思った。椅子が店頭に到着すると、早速出かけて、これともう一つ椅子を買った。
 この椅子は全体的には直線的でかっちりしてるのに、背もたれの上の部分と前の脚の間の横棒だけが丸くて、控えめな飾りがある。いい感じ。
d0147727_6545163.jpg 後ろから見た姿もおしゃれだ。

 でもこの椅子で一番気に入っているのはここ。長い年月で、丸かったものがここまで磨り減ったのだろう。絶対それ以外の方法では柔らかいこの形はできない、と思っている。d0147727_656284.jpg
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d0147727_7341286.jpg 追記 私のアンティークリストに貼ってあった、修復前の写真。修復しがいがありそうでしょ。

 
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by mobiliantichi | 2008-06-26 07:25 | アンティーク  

ただいま

 東京のマンションをリフォームした時、とにかく玄関は広くした。年代物のマンションの重い大きな扉を開けて、玄関の灯りをつける。ほっとする瞬間。ただいま帰りました。           
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 一人暮らしの私を出迎えてくれるのは、いつも彼らだ。ニッチの大きさを変えたのは、私のこだわり。飾ってあるお気に入りは、ずーと変わらない。ちょっとは増えたかもしれないけれど。d0147727_2150277.jpg
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d0147727_2243615.jpg 旅に出ると、小さな動物を自分のためになるべく1つ買う。イギリスでアシカ、屋久島で鯨のしっぽ。ヴェネチアではちゃんとゴンドラに乗った狼を手に入れた。そして熊野の七里御浜の色鮮やかな小石でニッチに海を作る。
     やっぱり私は海が好き。


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by mobiliantichi | 2008-06-24 22:28 | インテリア  

eco house

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 熊野の廊下には気になるオブジェがある。よく見ると各部屋への扉近くにある。
 元々のものはL字の針金だが、修復で取り付けたのはちゃんとフックの形の物だ。扉側にはこんなさりげない輪が付いている。1段高くなった和室の扉では、それに合わせて少し高い位置に取り付けてある。そうこれは ドアストッパー。

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d0147727_8193387.jpg 唯一、廊下側ではなくて部屋の中に開く扉では、新しくした床にこんなオブジェがある。扉にフックが、ストッパーに輪が付いていたこのドアストッパーは、こんなやり方もありだ、と主張しているように見える。

 ちょっと違った役割の物もある。扉が閉まらないように、ではなくて、開かないようにするためのもの。つまり、ドアチェーン。 d0147727_820754.jpg
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 熊野にいる間はこのフックを活用して、すべての扉は開けっ放し。不在の時間が長いだけに、いる間は窓も玄関も開けて、空気の入れ替えを心がけている。蚊さえ我慢すれば、朝夕は夏でも気持ちのいい風が吹き抜けるecoな家だ。
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by mobiliantichi | 2008-06-24 09:02 | 古民家修復  

旅行記その3 「砂漠の国でも海が好き」

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 去年の今頃は、じめじめした日本を逃れて、砂漠の国モロッコを旅していた。赤茶色の乾燥した大地の続くモロッコにも、海岸線はある。エッサウェラは地中海に面したモロッコのマリンリゾート。青い空の下に白い壁、緑の瓦、青い窓枠の家々が続く鮮やかな世界。街の広場ではjazzのもとになったアフリカンミュージックの祭典が行われ、舞台の上でも下でも人々は歌い、演奏し、踊っていた。
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 港もパワー溢れる原色の世界。船をこんなに鮮やかな青に塗る目的は、何なんだろう。そしてどうしてこんなに絵になるんだろう。その時ふと、元気のない日本の小さな漁港でも、船をカラフルに塗ってみたら、と思った。
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 漁を終えてきた船に群がるカモメの数も、はんぱじゃない。こぼれ落ちた小魚を狙うカモメの鳴き声で、会話もできないほど。これこそ”大盗賊カモメ”に違いない。
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  すました顔で佇む姿はアドリア海のカモメと変わらないように見えるのだが。
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 モロッコは見る物、聞く物、味わう物、すべてにみなぎるエネルギーを感じさせる国だった。
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by mobiliantichi | 2008-06-23 22:44 | 海外旅行  

紅秀峰

d0147727_10141821.jpg 甲府の知人に「紅秀峰」というとってもとっても美味しいさくらんぼを戴いた。初めてアメリカンチェリーを食べた時、実の部分が沢山あることにびっくりして、得した気分になった方はいませんか?このさくらんぼにも、美味しい実が沢山ある。さくらんぼは1日10粒以上食べるとお腹をこわす、と言われたことがあるが、このさくらんぼなら10粒でお腹いっぱいになれそうだ。


d0147727_1014363.jpg せっかく戴いたさくらんぼ。被写体として写真撮影の練習にのぞむ。目指せ○○さんのブログ写真。がんばってみる。
 3年前にパリのヴァンフの蚤の市でかったカフェオレボール。パリの蚤の市、といったらこれでしょう、ということで3つも購入して手荷物で持ち帰った。残念ながら朝食にcafe au lait は私のお腹には牛乳が重過ぎるので、本来の目的に使うことはなく、食器棚の飾りになっていた。
 前回の枇杷に続き今回はさくらんぼを山盛り。安直過ぎると言われそうだ。白いクロスにクリームの珪藻土の壁、という背景を次回からはもうちょっと工夫してみよう。

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by mobiliantichi | 2008-06-23 10:55 | アンティーク  

着席Partyの準備

 久しぶりに椅子が完成した。椅子の修復作品としては4つ目。今回は座面や背もたれの部分の組み直しがなかったので、わりと短時間で終わった。なんとなく南仏のヒマワリ畑の小屋、というイメージがあるのだけれど、師匠に聞くと、スタイルも素材もちゃんとした英国アンティークだそうだ。

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 修復の工程を写真に残すつもりでカメラを持って行ったのだが、そのことを思い出したのは膠を塗って、組み直した後だった。カッターや紙やすりの跡が残るこの1本は私の手作り。ステインを塗るまで、こんなに目立つとは思わなかった。まあサインを残したと考えることにしよう。
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 この椅子はしばらくは東京の家で使うつもりだ。何しろほとんどの家具を熊野に持っていってしまった東京の部屋では、25才の頃にマルイで買った、折りたたみ椅子と折りたたみ机で食事をしているから。
 師匠の工房にばらばらの状態で置いてある椅子が2脚、家には座面が破けた椅子が1脚ある。これらの修復が終わったら、久しぶりに東京の家で着席のpartyでも開こう。もうしばらくお待ちください。

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by mobiliantichi | 2008-06-22 09:06 | アンティーク  

熊野自慢 その4 「獅子岩と花の窟」

 熊野の我が家から歩いて3分以内の観光スポットは、この2つ。熊野古道の浜街道にある、自然が創り出した巨大なモニュメントだ。

獅子岩
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花の窟
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 先日、山の中の熊野古道では、心無い人間に石像の頭が壊されたそうだが、過去に獅子岩の頭を壊すことができたのは、巨大台風の高波ぐらいだそうだ。
 ところで、私にはこの頭は獅子というより鷲に見えるのだが、皆様はいかがです?

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by mobiliantichi | 2008-06-21 22:51 | 熊野自慢  

暗室の椅子

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 診察室の一画には「暗室」と書かれた開かずの小部屋があった。古い写真に写った看板によると昔は眼科もやっていたようなので、眼科診察に使われたのだろう。力任せに扉をこじ開けると、壁は黒く塗られ天井には赤色灯がついた本格的な暗室で、中には椅子やオイルランプがあった。
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 中から出てきたこの椅子は、患者さんを座らせるにしては、ずいぶん仰々しい。不思議なことに、この病院で見つかったのは、木の簡単なスツール以外ではこれが唯一の椅子だった。開けることができなかったために、曽祖父の時代からそのまま残っていたのではないだろうか。曽祖父の写真の中には、たしかこれに似た椅子に手を置いた軍服の写真があった。

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 さすがにこれは素人の私には修復は困難、と思ったので、プロに頼んで修復してもらった。椅子の脚に板がついているのは、畳の上で椅子を使うことが多かった時代に、畳を傷めないために工夫されたものだそうだ。使用されている木が変わったものらしく、この椅子が純粋な日本製なのか、舶来ものに手を加えたものなのかは判断が難しい、と言われた。
 張り替えた布は私が持っていたもの。ずいぶん派手な生地だが、トロピカルな要素が加わって、南国熊野に合っている、と自分としては満足している。曽祖父が見たら一言文句をいわれそうではあるが、、、。
 

 
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by mobiliantichi | 2008-06-20 08:23 | 古民家修復