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熊野自慢 その3 「懐かしい里山」 :丸山千枚田

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 棚田100選にもちろん選ばれた千枚田。都会の人たちに貸し出すことで、この景色を維持している。稲穂が金色に光る時期には、それぞれの田に持ち主の立て札が立つ。名古屋や大阪から稲刈りに都会人が訪れるらしい。
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 懐かしいレンゲの花が咲く。子供の頃に従姉妹とレンゲの花の首飾りを作ったことを思い出した。あの頃は熊野の家の裏の田んぼには、一面のレンゲが咲き乱れていた。
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 田植え前の田には水生昆虫だけではなく、タニシやメダカがいた。そして用水路にいた彼は、突然の足音に不安げにこちらを見上げた。目が合った。d0147727_9224582.jpg




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  ここには 絵に描いたような日本の早春があった。(若干、南国的ではあるけれど。)
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by mobiliantichi | 2008-05-31 09:44 | 熊野自慢  

収穫 : 枇杷

 大江戸骨董市で見つけた南仏の香りのする器。見た瞬間に浮かんだのは、オランダの油絵のように、周囲に少しこぼれ落ちるくらいに山盛りになった果物と花のイメージ。とても大きく重かったけれど、地下鉄で自宅まで持ち帰り、熊野に送った。
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 熊野では果物と言えば蜜柑である。ほぼ1年中、蜜柑を食べる。蜜柑がない時でもはっさく、甘夏、ポンカン、三宝柑、デコポン etc。 しかし、なんだか柑橘系の果物を山盛りにしても、この器には似合わない気がした。
 そして今回、裏の畑にあった枇杷の木に鈴なりの実が生っているのを発見した時、これだ、と思った。猿や烏に採られる前に収穫して器に山盛り。相変わらずセンスのない写真だけれど、この器の初仕事だ。
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d0147727_7192116.jpg 沢山採った枇杷をおすそ分けしたところ、枇杷酒の作り方を教えていただいた。枇杷の種に2ヶ所ほど切り目を入れて、梅酒と同じように氷砂糖と焼酎に漬けるそうだ。1年待つと琥珀色で独特の香りの、体にいいお酒になるらしい。今、私はせっせと枇杷を食べて種を貯めている。
 
 今年は枇杷の当たり年だそうなので、皆様、お試しください。
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by mobiliantichi | 2008-05-31 08:00 | アンティーク  

熊野自慢 その2 「一番楽な近場の熊野古道」 :松本峠

 国道沿いの階段を登ると、そこは熊野古道。「ここが一番楽な道」、と言われて歩き始める。d0147727_824463.jpg
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 傍らに小川が流れ、苔むす石畳の急なのぼり坂をひたすら歩く。苔は滑るし、木の根もはびこっているので歩きにくい。息が切れる。
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  やっと平坦な道にでると、そこには熊野古道らしいお地蔵様がいた。
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 竹の子は採りそびれるとあっという間にこんな姿に。いくらなんでも育ちすぎなんでは? d0147727_827144.jpg
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 峠の東屋から七里御浜を臨む。もちろんここも世界遺産。

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by mobiliantichi | 2008-05-30 09:08 | 熊野自慢  

熊野自慢 その1 「空蝕」 :鬼ヶ城

 熊野では日蝕や月蝕と同じように空蝕がある。鬼が空を食べる、そんなわけないか。d0147727_15481831.jpgd0147727_15483546.jpgd0147727_15484545.jpg


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 鬼ヶ城は熊野の昔からの観光地。海に近いところから平行した3本の道が断崖絶壁に作られた。
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 今では上の道は木々に埋もれ、下の道(私が子供の頃に歩いた道)は浸食が進んだのか、海水面が上昇したのか、痕跡をところどころに残すのみになっている。
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 通行可能な真ん中の道を歩いた。高波注意の看板には、「熊野では天候に関係なく、突然高波が来ることがあります。」と書かれている。いったいどうやって注意したらいいというのか。
 そこここに釣りを楽しむ人がいる。辛抱強く獲物を待っているのは釣り人だけではないようだ。自分で採ったほうが早いんじゃない?鷺さん。
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 今でも壁は触ればぽろぽろと崩れ、岩には沢山の亀裂がある。ここで地震には会いたくない。
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 熊野の夏の花火大会では、鬼ヶ城からの花火は見ものの一つ。浜から見ると、半分海に掛かった半円の花火を見ることができる。そして爆音が増幅される。(花火の後は岩が少し欠けるらしい)
 ここはcinque terreに負けない、きれいな海の熊野の世界遺産である。
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by mobiliantichi | 2008-05-29 16:55 | 熊野自慢  

朝食用のテーブル

子供のころ我家の朝食は決まっていた。父はトーストにバターとマーマレードか蜂蜜、スライスしたトマト、半熟のゆで卵。飲み物はレモンティー。私はバターロールにイチゴジャム。ゆで卵は朝に食べると胸焼けするので苦手だった。よく日本の朝ごはんの象徴といわれるるお味噌汁を朝食に食べた記憶はない。(夏休みを過ごした熊野では、記憶に残る朝食は茶粥である。)
 今、熊野での朝食はだんぜんこの台所のテーブルで食べたい。
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 台所には大きなテーブルが欲しい。盛り付けの時にはお皿を並べ、片付けの時には布巾を敷いて濡れたグラスを並べる。天板は水拭きができて、その上で直接手打ちパスタがこねられたら文句なし。そして朝食はクロスかマットを敷いてそこで食べたい。そんなわがままな要求を満たしてくれそうなテーブルにはM氏の店で出会った。天板は使った後にはサラダオイルを塗りこんでおくと、いい色になってくるらしい。
 しかしこのテーブル、少し下の方が黒過ぎる気がした。そこで師匠に、「色を薄くしたい」と相談すると、「アルコールで拭けばいい」と言われた。雑巾をアルコールに浸していくら拭いても全く変化なし。そこでスチールウールにアルコールを付けて2時間くらいひたすらこすったら、やっと左下の写真のようになった。そしてめげた。
 数ヶ月後にM氏にその話をしたら、特製のドレッシングを分けてくれた。そしてまた熊野での脱色作戦を開始。アルコールより少しは早いかもしれないが、右下の写真のようになったところで、やっぱりギブアップ。テーブルには脚が4本もあるというのに。
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 天板がいい感じのあめ色になる頃までには全部の脚をこんな色にしたい。手をかけた家具は愛着もひとしお。名前でもつけようか。このままのスピードで行けば、脚の周りに座り込んで、テーブルの名前を呼びながら、もくもくと脚をなでている怪しい老婦人になりそうだ。
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by mobiliantichi | 2008-05-21 22:55 | アンティーク  

Siciliaの鷹巣の街  Erice

 Trapaniからバスで山頂の街Ericeに行った。台風並みの強風に雲はどんどん流され、時折下界のすばらしいパノラマを見ることができた。ただ上空の厚い黒雲だけがなかなかどかない。この日のEriceは3月とは思えない寒さで時折雨が降った。
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 街は建物も道も石でできている。曲がりくねった道を滑らないようにしながら歩く。寒すぎる。
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 Chiesa Matriceは1314年創建のゴシック期混合様式の教会。内部は1865年に創り直されている。教会の美しい天井の細工に見とれていると一瞬雲間から光がさした。神々しい。
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 d0147727_18202262.jpgTrapaniが快晴の日に今度こそ晴れ渡ったパノラマを、と思って再度出かけたが、バスから見ると山頂だけは雲がかかっている。いやな予感はあたった。街は霧の中。下界どころか眼前も霞んでいる。せっかく再訪したので、前回食べ損ねたお菓子をやけ食い。カンノーリに指紋がついているのは、もちろん一度がぶりつこうとして写真を撮ることを思い出したからである。d0147727_1944414.jpg


 
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by mobiliantichi | 2008-05-20 19:09 | 海外旅行  

裏山の貯水池

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 昔、熊野の家では裏山に作った貯水池から水を引いていた。母は子供の頃そこで泳いだそうだが、私の記憶では季節外れの学校のプールのような緑色をした深い池で、絶対落ちたくない場所だった。昨年のゴールデンウイークに遊びに来た友人達は、無謀にも私の子供の頃の記憶を信じて裏山に登った。そして多分数十年ぶりに貯水池が人目にふれた。M氏の写真では池の真ん中にあった石橋は蔦で覆い隠されている。
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 この貯水池は湧き水を溜めたもので、田んぼ、畑、そして線路まで横断して生活用水としていた。しかし裏山の奥にトンネルが作られてから湧き水は減ってしまったらしい。田んぼには水路の残骸が今も残っている。

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 水は最終的には家の外の洗い場の上のタンクに溜められていたが、今ではこのタンクも取り外された。このタンク、金属だと思ったら中はコンクリートでできていたそうで、解体した亀さんはとても大変だったらしい。

 うっそうとした回りの木を剪定して貯水池をきれいにして、この場所が見晴らしのいいプールサイドになったら、トロピカルカクテルでも飲みながら熊野名物の夏の大花火大会をそこから見る、なんて夢の実現はまだ当分先のことである。
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by mobiliantichi | 2008-05-20 00:12 | 古民家修復  

唯一の和室は

d0147727_19462644.jpg 一部屋だけあった和室は看護婦さんの休憩室だったのではないだろうか。病院の封印を解いた時、押入れの布団の中では猫が子育てをしていた。そして変わり果てた丸々一匹分の猫の白骨もあった。
 この部屋からは畳を上げれば床下に、押入れの天井を開ければ天井裏に行ける仕組みがあった。
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 窓には障子を入れ、電灯の笠は母屋の玄関のものを拝借した。この部屋の窓ガラスは古いガラスが残っているので、ガラス越しに見える木々はちょっと波打っている。
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 洗った文机と磨いた電気スタンドでちょっといい感じの和室が出来上がった。
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by mobiliantichi | 2008-05-18 20:26 | 古民家修復  

世界遺産の植物園

 今年は日本の桜を見ることはできなかった。でもそのかわりに沢山のイタリアの花を見た。そして沢山の写真を撮った。パドヴァでは晴れた日に世界遺産の植物園に行った。きっととても古い植物園なんだろう。入口をはいるとすぐ満開の花が出迎えてくれた。d0147727_10131666.jpgd0147727_1055345.jpg

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 外はまだ空気が冷たいけれど、温室の中ではさまざまな植物が元気に春を謳歌していた。
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 「Giappone」という表示には自然と目が行く。いかにものGiapponeな竹の隣にあったのは、熊野の石垣に沢山生えくる「ごんぱち」のようだ。引っこ抜くのに手を焼いた雑草。もちろんここでは大切にされている。まさか1858年から?
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by mobiliantichi | 2008-05-18 10:44 | 海外旅行  

Junk Garden

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 熊野の病院で使われていたボイラーは現在は庭の片隅で放置されている。周りに少しずつ植物が伸びてきて、庭のオブジェになりつつある。とにかく重くて男性4人がかりでここまでだすのが精一杯だったそうで、今後動かせる予定はない。

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 昨年の5月の連休にいらしたM氏が取った白黒写真でみると、なんだか流行のJunk Gardenみたいでかっこいい。
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by mobiliantichi | 2008-05-16 10:36 | 古民家修復