ひとめぼれ

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Rudiさんのブログで見つけた。実物が見たくて、まだ売れていないように、とお祈りしながらEcritureに伺った。Rudiさんは、ガラスケースから取り出して渡してくれた。どきどきしながら抱えて、いろんな方向から眺めてみる。器には正面と裏がある。それを始めて実感した。

 古物を買う時はいつも、使えることという原則を自分に課している。飾るだけの物を買うのは10年早い、そう思うから。だからとってもとっても悩んだ。何か他の物を買ったら、これが諦めれるのではと考えて、頭の中でその日に買いたいと思ったもののリストを作る。お店をうろうろして、Rudiさんとお話して。
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 その間も頭のなかでは「どうしよう、どうしよう、何かのお祝、何かのご褒美、」そんな言葉がぐるぐる回って、自分への言い訳を考える。誕生日でもないし、なにかいいことをした訳でもない。ボーナスというのが今の職場にあるのかも知らないし、昇給の予定もない。
 こういうものは、飾るセンスのある人が手に入れた方がいいに決まっている。私には飾るセンスもないし、見せびらかす家族もない。

 でも今、この器はここに来てしまった。だからブログでお披露目。

 こんな傷だらけの剥げだらけの丸っこい歪な器に一目ぼれ。

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 そして昨日、4月1日付けの辞令を受け取った。冗談は半分本当になった。
 だからこの器、他力本願で手に入れた肩書きのお祝の品としよう。
 お世話になった皆様、熊野にお越しの際には、この器に香り高きバージンオリーブオイルを入れて、皆様のお皿のお料理の上に、たらーとたらして差し上げます。お料理はピザでもパスタでもサラダであっても、その瞬間に私からの極上のおもてなしと思ってください。           
     la professa associata del’ Universita di Mie 
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by mobiliantichi | 2009-06-11 21:08 | アンティーク  

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