取っ手の気がかり
食堂の食器棚は、珍しく師匠の店で購入したもの。いつか自分で修復したらいい、なんて言われて修復前の状態で、熊野に届けられた。まあ見た目問題ないし、使えるし、、、。ということで、怠け者の私はずっとそのまま使っていた。
この棚の取っ手はアールヌーボーっぽい変わった造り。
その取っ手が、ある日ついに、ぽろっと取れた。
まずは取っ手の台座を引き出しから外そうと考えて、マイナスドライバーでねじをぐるぐる。外れない、、、。錆止めをちょっと塗ってやってみても、全く動かないねじが2つ。
困った時は師匠に連絡。結局、引出しごと師匠にお渡しすることとなった。
そしてしばらくして修復終了。どうも今回とれた取っ手は、過去にも修復されていたようで、他の物と違って、弱くなっていたらしい。新しい台座は師匠の手作り。本当は酸化させる薬剤で、黒くするはずだったのが、最近は危険な薬剤はなかなか手に入らなくなったそうで、自然に黒ずむのを待つことになった。
修復から半年たって、今の状態はちょっと気がかり。他の取っ手は持ち手が台座に対して90度まで回転するのだが、直した取っ手は錆のためか、垂れ下った状態。引っ張ると台座との接合部に隙間ができる。
今この引出しには軽いリネンを入れて、気を付けて引き出している。
「師匠に連絡」が近々ありそうな、そんな予感がする。
by mobiliantichi | 2009-06-03 21:52 | アンティーク