オリジナルとは違うけれど
大和の骨董市でついに見つけた。よくこれだけ汚れが付いた状態のままで、売るものだ。
「汚れ付きで1500円」と言われたので、汚れはいらないから、と応酬したけれど、まけてはもらえなかった。
そう熊野の家の正面玄関の上の笠。サイズを図って買ったわけではなかったが、なんとかつけることができた。実際に元のものと比べると全然違う。これは乳白色のガラスの笠。でも元のものは透明なガラスの表面を磨りガラス状にしたもの。当然光の具合は変わってしまう。
ガラスはワレモノ。しょうがない。そうはいってもあの一昨年のショックは生なましい。1年以上頑張ってくれた笠は、取りはずして洗った。ブラケットに付けた状態のままで行った応急手当のあとはクモの巣のよう。触るとボンド簡単に剥がれてくる。ひび割れの中心は穴になったが、先のほうは裏まで達していないところもあるようだ。もう一度きちんと修復しよう。大切な笠だから。そして私の書斎の標本棚で余生をすごしてもらうことにしよう。80年以上頑張ったのだから。
by mobiliantichi | 2009-05-12 21:56 | 古民家修復