やっぱり蕎麦も好き
雨の1日、山梨の古民家物件の見学に行く友人に同行した。築100年以上の典型的な日本の茅葺屋根の古民家だった。暗く荒れ果てて埃の積もった家。でも上を見上げると、黒く光る独特の曲がった松の太い梁、竹で編まれた小屋組みが見える。きちんと修復したら、それは素敵な家になるだろう。先日見せていただいた同じ山梨にある先輩の別荘のように。
さて、でも私が気になったのはすぐ横に建っている蔵。最近のマイブームは蔵観察。それも中身より外見。
この蔵を修復して、広い庭にもテーブルを並べて、cafeをやったら?と友人を唆す。雪を頂く山々の景色はすばらしいのだから。熊野とは全く違う景色を見に来るのも、楽しいに違いない。
それにここの近くには蕎麦屋がある。この蕎麦屋、懐かしい蕎麦屋の関連の店だった。今から25年以上前に何回か訪れた、東京の翁という蕎麦屋。小さな通りに面した小さな店で、主人が一人蕎麦を打っていた。
そこの田舎蕎麦は今まで食べた事がない個性的な蕎麦だった。そしてある日突然その店は無くなった。風の噂で、店主は満足できる蕎麦を作るには、そばの栽培から始めようと考え、山梨の山奥に移ったと聞いた。その後、その蕎麦屋は超有名店になり、店主は先生になり本も書いた。本の表紙には、あの昔の真ん丸い顔の店主がいた。この店はそんな店主が一時期やっていた店らしい。
熊野は完全にうどん文化圏。時々むしょうに美味しい蕎麦が食べたくなる。
ちょっと高い買い物にはなるが、友人にはぜひこの古民家を購入してもらい、修復のお手伝いと言う名目で、蕎麦を食べに来る口実を作ってほしい。
by mobiliantichi | 2009-05-08 22:16 | 国内旅行