祖母に守られて

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 昨日から私の食事は突然ハイカロリーになった。それは向かいに住む女性に電話番号を教えたから。連日、夕食のおかずを取りにくるように、とのお誘いの電話が入る。一人暮らしの彼女は話相手を求めているという。
 祖母がまだここに住んでいた時も、彼女は祖母におかずを届けてくれたらしい。その時は足の悪かった祖母のために、自分でおかずを運んでくれたそうだが、今では彼女も足を患い、我が家の数段の階段を登ることができないという。 
 
 彼女と話をすると、世界で一番好きだった祖母を思い出す。

 これは祖母に大学入学の祝いに貰ったもの。ずーと押入れの中にほったらかしにしてあった。 




 何やら書かれた桐の箱を開けると、きちんとお布団に包まれている。
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 どの方向から見てもちゃんと模様は繋がっている。
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 蓋をあけると、今の若者は知らないであろうナフタリンの香りが。
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 祖母の事を覚えている人は、このあたりでもとても少なくなった。だから向いに住む女性に祖母の事を聞いておきたい。そのため今日も家に着いた途端にかかってきた電話に答え、おかずを頂きに伺った。昨日は鯵のお寿司に生たらこの煮物。今日はサツマイモと鰯の天ぷらに高野豆腐の煮物。
 ダイエット中だなんて絶対言えない。

 孫のために大阪万博の展示館を、ひたすら周ってスタンプを集めてから足を悪くした祖母は、今でも孫のため、この家を守ってくれている、そんな気がする。
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by mobiliantichi | 2009-04-28 22:43 | アンティーク  

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