熊野自慢 その19 「幻の魚 クエ三昧のランチ」

 日曜日のランチに仕事場の仲間が、歓迎会を企画してくれた。
 女性ばかり6人が一台のバンに乗って、向かった先は、尾鷲市賀田港にある
 尾鷲シーサイドビュー。
 そこは海に面した旅館で、予約すれば宿泊しないでもクエ料理が食べられる。
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 クエの茶わん蒸しにクエのあら煮 。d0147727_16452753.jpg
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 クエのから揚げは身だけでなく皮も。d0147727_16463993.jpg
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 クエは成長が遅い魚で、生まれた時はみなメスで、成長の途中にオスに変化する個体が出るという。だから養殖は不可能。この店では、紀伊半島の先で採れたクエのほとんどを仕入れて、いけすで飼っているという。d0147727_16471081.jpgd0147727_16472214.jpg
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 美人女将の説明によると、クエは全く臭みやアクのない魚で、煮こめば煮込むほど、油と身が美味しくとろけてくるという。巷に氾濫しているクエは多くの場合、養殖ができるハタという偽物らしい。
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 確かに鍋につきもののアク取りの作業は、全く必要がなかった。沸騰してからも最低30分は煮込んでと言われ、皆で中の野菜を食べて待ちわびたこともあり、最初に食べたクエの皮とゼラチンの美味しかったこと。豚足は苦手な私でも、臭みがないとろけるような皮はいくらでも食べられた。身はフグのようにさっぱりした白身に見えるのだが、鍋でたべるとマグロのよう。不思議な魚だ。そしてしめの雑炊は絶品。d0147727_16492784.jpg
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 ぜひまるまる一匹の写真を撮りたいと思い、いけすに向かう。
 かろうじて写ったのはこんな感じ。ちょっとお茶目な姿だった。

 これでは解らないと思うので、宿にあった写真をどうぞ。
定年退職後の楽しみに、クエを飼っている鯛の養殖業者によると、1kgのクエが5kgになるのに15年かかったとか。
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 宿の部屋からの景色も絶景だ。山から温泉を持ってきて沸かしているお風呂は、大きな窓からこの海が見渡せるらしい。d0147727_16534669.jpg
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 水深60mの深い湾には、山からの豊富な養分が流れこみ、湾に浮かぶ筏では真珠の養殖がおこなわれている。こんな景色を見ながら、幻のクエ三昧。「もう熊野から逃れられませんね。」皆にそう言われた。
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 注:ここは正確には尾鷲市なので、熊野と言ってはいけないのかも知れない。でも私の熊野自慢は、三重県熊野市だけでなく、紀伊半島の先っぽの地をひっくるめて紹介している。和歌山県でも、奈良県でも、熊野の家から行けるところは、私にとってはみんな熊野なのだ。
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by mobiliantichi | 2009-03-08 18:08 | 食べ物  

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