思い出の甘味 その4: ガレット・デ・ロア

 1月6日はガレット・デ・ロアの日。東方の三人の博士が、イエスの生まれた厩に星に導かれて到着した日。それを祝って、フランスで作られるアーモンドプードルの入ったパイがガレット・デ・ロアだ。

 幼稚園のころ、この日には講堂に集まって、みんなでケーキを食べた。早食いの私は誰よりも早くケーキをたいらげた。すると神父さまが、「ケーキの中に陶器のお人形の入っていた子は、舞台に出てきなさい」というではないか。お人形が入っていた子は、舞台の上の椅子に座って、金紙でできた王冠をかぶって、その日1日、王様と王女様になれるというのだ。
 しまった、きっと飲み込んでしまったに違いない。私はそう確信した。
 でももちろん、お人形は他の子が見つけていた。

 その記憶があまりにも鮮明だったため、中学になったころに、ガレット・デ・ロアがそのお菓子であると言う事を知り、もう一度食べてみたいと思うようになった。自分で作れば、陶器の人形は私のもの。パイの部分は、冷凍パイシートを使うとしても、アーモンドプードルは当時の日本ではとっても高くて、おこずかいでは買えなかった。
 そして ガレット・デ・ロアは幻のお菓子になった。

  ところが、ここ数年とっても嬉しいことに、東京のパン屋やケーキ屋で、この時期にガレット・デ・ロアを売り出す店が増えた。毎年買って試すのだが、友人と切り分けた場合、今まで一度も人形に当たったことがない。だから去年は小さいのを買って、一人で食べた。熊野ではさすがに見かけないから、作ろうかとも思ったが、残念ながらアーモンドプードルも見かけない。
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 ガレット・デ・ロアの中に入れる人形はフェーブと呼ばれ、コレクションしたくなるアイテム。
 羽子板市の羽子板のように、人気のキャラクターのシリーズが作られたりするらしい。
 これ専門のショップもあったりして、これまた大人買いしたいところを、今のところなんとか踏み止まっている。だからこのコレクションはフェーブの当たった友人が、私のあまりの恨めしそうな目つきに譲ってくれたものと、骨董市で1つずつ手に入れたもの。
 
 ここに、いつかは本当に自分で当てたフェーブを入れるのが夢だ。 
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by mobiliantichi | 2009-01-06 19:09 | 食べ物  

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