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思い出の甘味 その1: 岡埜栄泉の大福

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明日一番の新幹線で熊野に帰る、と聞いて、タクシーの運転手をしている知人がお土産をくれた。
虎ノ門の岡埜栄泉の大福。
ちょっと塩味の効いた豆、薄い餅に程よい甘さの餡。
長年勤めた仕事場のすぐ近くにあるのに、午前中で売り切れてしまうため、めったに口にすることはできなかった。ずっと昔は仕事場の売店でもこの大福が売られていたそうだが、今では本にも載る有名品。予約なしではとてもとても。
今日中のお召し上がり、と書いてあるのだが、熊野に着くのは明日の昼。
一人で10個も食べられない。明日ちょっと硬くなった大福を炙って、隣人におすそ分けしよう。


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家に帰ると、この大福が大好きだった昔のボスが亡くなった、という知らせが届いていた。
このボスの事は、決して好きではなかった。憎まれているのでは、と思った事もあった。私の人生で初めて会った理解できない人だった。
でも助けて貰ったこともある。
良い思い出だけ、これからは思い出す事にしよう。
 
K先生、一緒に大福でも食べませんか。
いくつ食べても奥様には内緒にしておきましょう。

by mobiliantichi | 2008-10-30 16:20 | 食べ物  

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