父と母の椅子

 
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 昨日、8月18日は母の誕生日だった。
 別にいつもと変わらない一日。
 母は洗濯をして、草引きをして、連続テレビ小説を見て、
 自転車で買い物に行った。

 母の誕生日は昔から花火の次の日で、熊野にいる限り「祭りの翌日」だった。

 すっかり母の誕生日を忘れていた娘としては、いまさらプレゼントというわけにもいかず、
 せめてもと、夕食にボンゴレスパゲティーを作った。

 でも孫たちは優しい。
 携帯のデコメールで、おめでとうと踊る文字が届いた。
 一生懸命に返事を書く母。
 それを見ながら、面白そうだから、自分の携帯もメールができるものに変えたい、という父。

 熊野の居間にはロイドルームチェアーが似合う、と勧めてくれたのは師匠だった。
 数はあるが、売れるのも早いから、見つけた時に購入したほうがいい、と言われ、
 松戸のお店と京都のお店で手に入れた。
 臙脂は母の、水色は父の椅子、と思って準備した。
 すっぽりと体の入るサイズがちょうどいい。
 
 母の73歳の誕生日。
 熊野の居間で、真ん中の椅子に座った私は、
 それぞれの椅子におさまって、携帯メールを孫に送る両親を眺めていた。
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by mobiliantichi | 2008-08-19 09:37 | 古民家修復  

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