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窓の鍵コレクション

 病院の窓はもともと雨戸が着かない構造になっていたので、長年風雨に曝されていた。傷みの酷かった海側の窓は木製サッシに変更したが、反対側は元々の硝子窓を残してある。
 その窓で使われている鍵。なかなか凝った作りである。鍵を掛けていないときは溝の中に収納できるのだ。窓の鍵コレクション_d0147727_845022.jpg
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 ただ引き抜くだけの物が着いているところもある。窓の修復をしてくれた大工の亀さんが、壊れている鍵をなるべく同じものに付け替えてくれたのだが、どうしても足りなかったようだ。窓の鍵コレクション_d0147727_852577.jpg
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 この手の鍵を私は懐かしいと感じたが、友人のなかには初めて見るという人もいたので、母屋の方でも調べてみた。一続きの窓なのにこんなにいろいろな鍵が着いていた。途中で壊れて、いろんな時代に交換したのだろう。窓の鍵コレクション_d0147727_861261.jpg窓の鍵コレクション_d0147727_862761.jpg窓の鍵コレクション_d0147727_87337.jpg
 母屋は2階屋で、窓際の廊下には窓の際に手すりが着いていた。この手すりに寄りかかり、下の庭を見ながら、浴衣に団扇で夕涼み。ちょっと風流。
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  しかし、残念ながらこの窓も先日サッシに取り換えた。雨戸が腐り硝子も割れた状態で、何度かの台風もにも耐えたのだが。 もちろん貴重な鍵は取り外して、私のコレクションとなった。

by mobiliantichi | 2008-06-19 08:50 | 古民家修復  

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