朝食用のテーブル

子供のころ我家の朝食は決まっていた。父はトーストにバターとマーマレードか蜂蜜、スライスしたトマト、半熟のゆで卵。飲み物はレモンティー。私はバターロールにイチゴジャム。ゆで卵は朝に食べると胸焼けするので苦手だった。よく日本の朝ごはんの象徴といわれるるお味噌汁を朝食に食べた記憶はない。(夏休みを過ごした熊野では、記憶に残る朝食は茶粥である。)
 今、熊野での朝食はだんぜんこの台所のテーブルで食べたい。
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 台所には大きなテーブルが欲しい。盛り付けの時にはお皿を並べ、片付けの時には布巾を敷いて濡れたグラスを並べる。天板は水拭きができて、その上で直接手打ちパスタがこねられたら文句なし。そして朝食はクロスかマットを敷いてそこで食べたい。そんなわがままな要求を満たしてくれそうなテーブルにはM氏の店で出会った。天板は使った後にはサラダオイルを塗りこんでおくと、いい色になってくるらしい。
 しかしこのテーブル、少し下の方が黒過ぎる気がした。そこで師匠に、「色を薄くしたい」と相談すると、「アルコールで拭けばいい」と言われた。雑巾をアルコールに浸していくら拭いても全く変化なし。そこでスチールウールにアルコールを付けて2時間くらいひたすらこすったら、やっと左下の写真のようになった。そしてめげた。
 数ヶ月後にM氏にその話をしたら、特製のドレッシングを分けてくれた。そしてまた熊野での脱色作戦を開始。アルコールより少しは早いかもしれないが、右下の写真のようになったところで、やっぱりギブアップ。テーブルには脚が4本もあるというのに。
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 天板がいい感じのあめ色になる頃までには全部の脚をこんな色にしたい。手をかけた家具は愛着もひとしお。名前でもつけようか。このままのスピードで行けば、脚の周りに座り込んで、テーブルの名前を呼びながら、もくもくと脚をなでている怪しい老婦人になりそうだ。
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by mobiliantichi | 2008-05-21 22:55 | アンティーク  

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