再会は

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 数年ぶりにArezzoの骨董市に行った。今回の旅の目的の1つは再会を約束した彼女に会いに行くことだった。ルーマニア移民でArezzoの骨董市で中心の広場に出店する力を持っていた彼女が、今どうしているのか。イタリアでも骨董業界は不況のようで、骨董市の規模も年々縮小し、新しい物を仕入れる力のない業者が増えているという。
 その日は曇りで時折雨が降った。彼女の噂を少し聞いていた私は広場へ行くのをためらい、通りのたくさんのお店を覗いた。

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 広場は一部を修復工事で使用できなくなっているにもかかわらず、空きスペースが目立つ。前回来た時はたしか場所取りのせめぎあいのような状態だったのが、今年は広場の真ん中に立ってぐるっと見回すと、全部のお店を見ることができるくらい余裕ができている。d0147727_15581511.jpgd0147727_15584059.jpg
 そして見覚えのある椅子を見つけた。彼女の言葉が思い出された。「椅子を買うなら桜かくるみにしなさい」 日本でアンティーク家具を買い始めたばかりの私はどちらの材でできた椅子も見たことがなかった。そして彼女がこの椅子を見せてくれた。この広場で。
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 常にタバコを指に挟みながら歩き回る彼女をしばらく遠くから眺めていた。なにか買えるものはないか? 彼女の専門はアイアンと石、それに家具ではとても買えない。雑貨の類も少しは飾ってあるのだが、、、。移民の彼女には年金もない。新しい物を仕入れるための人材、お金もない。生活に疲れた彼女の周りのそんな雰囲気に、私は結局再会の約束を果たすことができなかった。
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by mobiliantichi | 2008-04-27 16:43 | 海外旅行  

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