発掘品その2 「外科医典」

 発掘品その2は明治35年の医学書だ。医学書といってもポケットブック的な小さなもの。曽祖父は最初の診療所で、すでにこの本を使っていたらしく、所々に鉛筆で線が引かれている。
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時代を感じるのはその構成。まずは外科の歴史。これは太古、中世、近世、それに日本に分かれる。その次になんと300ページを占めるのは包帯学。包帯の作り方から色々な場所のいろいろな状況に応じた包帯の締め方が絵つきで解説されている。その次は麻酔法。そして申し訳程度にレントゲン氏X線検査法と続く。簡単なる外科的小技の次は按摩法。その次は創内異物探求法及び除去法でこれは皮下に触知する銃丸摘出法と深部に存在する銃丸摘出法に分かれる。植皮術、骨折及び脱臼の整復並びに後療法、注射器の種類及び注射法。
 芥子泥発泡膏貼用法ってなんだ?


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組織接合法では色々な種類の糸が紹介されている。まずは絹糸。これは判る。
次は腸線?猫の腸が使われていたが、近年では羊も出てきた?
そして腱線?鯨腱に鹿、馬。
麻糸および綿糸。これがなんで腸や腱の後なんだ?
 金属に馬毛。そして最後は海草類。さすがに海草は歴史において使われたという記述があるだけらしい。よかったよかった。ぬるぬるした天草やわかめで糸を作るのは大変そうである。


挿絵では今でも使われていそうな器具から、これは拷問器具だろう、と思うようなものまで。今回はさっとみただけだが、読破すると面白いかも。
曽祖父は妖怪学だけではなくて、医学もちゃんと勉強していたと知って、ほっとした。
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by mobiliantichi | 2008-02-25 22:19 | アンティーク  

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