まずは廃屋の視察から

 数年前のある日、このプロジェクトは始まった。まず修復をけしかけた(?)師匠を廃屋の視察のため熊野に招待。父からのプロジェクト阻止の使命を受けた母が私と師匠に同行した。
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 曽祖父の後を継いで耳鼻科を開業していた祖父が亡くなってから30年近く放置された廃屋。ガラスの割れた窓には板が打ち付けられ、母屋とつながっていた廊下も取り壊されていた。庭にはカイヅカイブキの巨木、桜に百日紅に背丈近くまで伸び放題の雑草。
 長靴、軍手に懐中電灯、虫除けスプレーで装備して師匠と中に潜入。あまりの惨状にさすがの師匠も驚いたようだ。中にはガラクタが散乱しており、ところどころ床も抜けている。
 でも真直ぐ伸びた廊下、高い天井、そして天窓。すべてが今どきの家には無いもの。
                やるっきゃない             
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 後で師匠から聞いた話によると、母は師匠に「なんとかこの無謀なプロジェクトを諦めさせて欲しい」と言っていたそうだ。もちろん師匠がそんなことを私に言うはずもなく、とんとん拍子に計画が進むこととなった。
 
 
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by mobiliantichi | 2008-01-19 22:10 | 古民家修復  

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