骨付きの肉について
熊野には、美味しい牛肉がある。美熊野牛と言われるその牛肉を売る店に行くと、いろんな肉を買ってみたくなる。テールは尻尾1本分で売られている。今回はそれで、テールシチューに挑戦。煮込むこと数日。適当に作った割には、まあまあの味かな。
実は数ヶ月前、東京でどうしても濃厚なテールシチューが食べたくなって、家の近くのフレンチレストランで一人夜ごはん。さすがに一人でフレンチに入ることは滅多にないのだけれど、、、、。ナイフ1本で、骨の周りの肉を全て食べられるほど煮込むプロの技はさすが。私の作ったテールシチューは、とても人前では食べられない。手に持ってかぶりつかないと、、、。
シンプルで赤ワインたっぷりのシチューの前には、レモンのシャーベットがかかった牡蠣をいただく。これも絶品。
肉を食べるなら、骨付きが好き。鶏なら、丸ごと一羽のローストチキン。骨のへばりついて食べ残った肉を、こそげ落として食べるのが好き。だから我が家の鶏ガラでは、いい出汁は出ない。
大好きな骨付きの鶏ぶつ切り肉で、冬は水炊き、夏はカレー。
豚ならスペアリブ。トマトピューレにメープルシロップにレモン汁にカイエンペッパーのソースを塗って焼いたローストも好きだし、セロリとリンゴとザワークラフトとキャラウェイの香りを利かせた煮込みも好き。
牛ならテール。韓国の白いテールスープも好きだし、赤ワイン煮込みも突然食べたくなる。
色々書いていたら、むしょうにオーソブッコが食べたくなった。狂牛病騒ぎ以前は、イタリアンでもよくメニューにあったけれど。
魚だって、実はお刺身よりも、骨付き、お頭付きの塩焼きや南蛮あげが好き。
骨の周りの肉は美味い。そう信じている。でもなぜか T ボーンステーキにはそそられない。その話はまたいつか。
by mobiliantichi | 2011-01-09 22:03 | 食べ物