カリブーは知っている

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 高校2年の志望校面接。
 担任に聞かれた。
 「何学部に行きたいのか。」
 「工学部。」
 私の聞き取りずらい声では、担任には法学部と聞こえたようで、
 そのあとの話がかみ合わない。
 「なぜ法学部?」
「アメリカのディズニーランドのカントリーベアージャンボリーのコンピューター制御のクマの番組を見て、自分もそんな仕事がしたいと思ったから」
 担任は、こいつはだめだ、という顔をしながら、「とにかくがんばりなさい」とだけ言って、面接はあっという間に終わった。
 
 日本にディズニーランドができると、もちろんカントリーベーアージャンボリーに行った。最後に壁にかかったカリブーの首がしゃべる。口の柔らかい動きは素晴らしい。そしてお土産にはもちろん彼を買って帰ってきた。残念ながら、我が家のカリブーは無口だけれど、彼を見ると、あの面接を思い出す。その後、私は工学部受験のため、数学、物理、化学、英語を勉強した。本当は生物とフランス語を選択したかったのだけど。そして受験ではあきらめきれずに工学部も一校だけ受験した。

 今、あの頃の夢とは遠く離れた仕事をしている。カリブーはそんな私を応援してる、私はそう信じている。

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by mobiliantichi | 2010-11-10 23:32 | つぶやき  

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