麻吉 おそるべし
旅行の始まりは伊勢から。気になっていた旅館に泊ってみよう。それにしてもちょっと凄すぎない?古い旅館だとは聞いていたけれど、、、。ほんとにやってるの?
趣がある、と言えるかもしれない建物の間の階段を上がって、旅館の入り口に辿り着く。振り返って見てみると、やっぱりちょっと凄すぎない?
なぜか入った途端に、「○○さん、お部屋はこちらです」と案内される。お客は私だけなのか?受付なんて存在しない。そして部屋に入った途端に、蚊の総攻撃を受ける。そう言えば、窓には網戸はない。
とにかく中を探検。
年季が入り過ぎた階段を下りると、そこにはなんと、、、、。
まさかここで食事を作りはしないよね。
時間が止まっている。
いつの時代、ここに大臣が泊ったの?
壁には有名人の色紙がどっさり。(まあ私がかろうじて知っている位の年代の人達ばかりだったけれど。)
本当に、とってもとっても残念なことに、(いえ、本当はその反対です。)夕食は伊勢市内のフレンチを友人が予約していてくれたので、宿から脱出。
少し早く着いた伊勢の町では、ひたすら蚊よけスプレーを探す。駅前にあったスーパーや百貨店は廃墟になっているし、コンビニにも置いていないし、やっと辿り着いた薬局では、夏の終わりでもう手に入らない、と言われた。仕方が無いので、友人にメールでお願いして、買って来て貰った。そしてその晩は、部屋の四隅にスプレーしたおかげで熟睡。翌日の朝はこの年代ものの椅子に座って、のんびり朝日を見ることもできた。
この麻吉旅館、私に薦めてくれたのは、そう言えば師匠だった。修復が仕事の師匠からすれば確かに面白い素材なのだろう。私はそれなりに楽しめたけれど、一般の方には残念ですが、ちょっとお勧めはできかねます。はい。怖いもの見たさ、のつもりでなら、ぜひどうぞ。
by mobiliantichi | 2010-09-21 20:06 | 国内旅行