不合格

 80歳を過ぎた男性とおしゃべり。その昔、熊野にあった眼科にかかったことがあるという。もしかして、、、。祖父は耳鼻科医だったので、どうもその男性を診察したのは曽祖父らしい。
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 眼科用の暗室があった場所は、診察室の一角。壁も床も傷みが激しかったので、床は基礎から作り変えになった。
 
 その男性は戦時中、兵隊の試験で目が悪いと言われ、曽祖父にここで「そこひ」と診断され、乙種不合格になった。男性の仲間はみな兵隊になり、九州に送られて飛行機で飛び立ち、戻ることはなかったという。男性は乙種と言われたことを、今でも不満に思っている口ぶりだった。

 歴史を刻んだ家には、思いがけない人の思いがけない物語がある。だから大切にしないといけない。
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 ひいおじいちゃん、あなたが救った命、その人は決してあなたに感謝はしていなかったけれど、私はちょっと嬉しく誇らしく思いました。私ももうちょっと頑張らないと、、。 
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by mobiliantichi | 2010-06-24 21:45 | 古民家修復  

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