秋のような空を見て考えたのは

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d0147727_199655.jpg 数日前の熊野の空。うすら淋しい気分の空。
 子供の頃の夢とは全く違う仕事で、食べていくこと20年余。あの頃いったいどんな大人になりたかったのか、覚えていないけれど、今の私ではなかったはず。なるべく人間とかかわりのない仕事がしたかったことは確か。
 それでも仕事を始めた最初の10年は、忙しかったけれど楽しかった。目標があり、進歩があった。この仕事に実は向いていると思えた。尊敬できる上司、愚痴を聞いてくれる同期、かわいい後輩に恵まれた。(変人の上司、無神経な同期、異星人の後輩もいなかったわけではないけれど)正月休みも夏休みも一日も取らず、趣味も無く、旅行もせずにただ働いた。
 自分がいつ変わってしまったのかはわからない。ある年から逃避旅行が始まり、習い事も始め、いつ辞めようか、とばかり考えるようになっていた。退職を願い出てからかなうまでの数年間、いつ地雷を踏むのだろう、と心配する毎日だった。辞めたら3年はのんびりして、今度は違う仕事をしたいと思っていた。その頃仕事場であった人に、先日久しぶりに再会した。ほとんど目の見えないその人は私に言った。「今、いいオーラが出ているよ、あの頃は疲れ切った声してたけれどね。」
 同じ仕事でも、環境が違うここでなら、あと数年は頑張れるかもしれない。でもいつかは、子供の頃の夢を思い出して、その夢の自分になってみたい。

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by mobiliantichi | 2010-05-19 19:50 | つぶやき  

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