母の手料理

 子供の頃、母の手料理はこのお皿に盛られていた。なんとも昭和な模様の、丸と楕円のお皿のセット。いつの頃からか、ブルーダニューブというシリーズのセットに取って代わられて、我が家ではほとんど使われなくなったこのお皿。
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 模様もなんだかいかにも印刷っぽくて、裏の刻印も古臭くて、あの頃の我が家らしい。d0147727_20532488.jpgd0147727_20541262.jpg
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d0147727_20545011.jpg  私が好きだった母の手料理は、骨付き鶏もも肉のソテー、舌平目のムニエル、それに海老フライ。海老フライにはこの器に入ったタルタルソースが添えられていたっけ。欲張りな私は、たっぷりとタルタルソースに、さらにちょっとウスターソースをかけて、海老フライと付け合わせの千切りキャベツを食べるのが好きだった。

 田舎で祖父母に高校まで育てられ、大学で初めて東京に出てきた母は、大学卒業と同時に父と結婚した。お姑さんとも、実の母親とも一緒に暮らしたことが無い母は、いったいどうやって料理を覚えたのだろう?お料理教室に通ったという話も聞いたことはない。そう言えば実家には、旧仮名使いで書かれた「パスタとピザ」という料理本があった。きっと本で料理の勉強をしたのだろう。いわゆるおふくろの味、というような料理はあまり出てこなかったように思えるのは、そのためかもしれない。
 このお皿は決してお宝ではないけれど、できればこれからも母の孫達に使って貰いたいと思った。
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by mobiliantichi | 2010-04-22 21:42 | アンティーク  

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