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卒業アルバム

卒業アルバム_d0147727_19444462.jpg 私には卒業アルバムが2冊しかない。一環教育の学校の場合、どこでもそうなのか知らないが、私の母校では幼稚園から高校までで1冊。個人の顔写真の他、日々の写真では2年間の幼稚園が、その後の6年間の小学校や3年の中学、高校と同じ位のページになっていて、小学校からの私達は不公平と思ったものだった。(女子高生は些細なことに文句をいうもの)そのアルバムに、私は一人で写った写真が載っている。スキャナーで取り込んだら、ちょうど上の方がぼけたので、ここで紹介。たしか小学校の社会科見学で築地市場に言った時の写真。アルバム編集委員だった友人に「このショットは○○じ(私のあだ名)のすべてを表している」と評されたもの。凍った巨大鮪を前にちょっと腰が引けてる私、確かに、、、、。

卒業アルバム_d0147727_19442350.jpg  この建物は、私達が高校を卒業する頃に取り壊された旧校舎。広い階段には高い窓があって、階段の踊り場からその窓を通して見る高い空が、私は好きだった。木造の旧校舎はその頃すでにほとんどが無くなっていたのだが、ここは一部を音楽室として使っていた。リコーダーの練習は皆ベランダに出てやっていたのだが、近くに見える釣堀にいる釣り人に「おじさん!つれるーー?」なんて声かけて怒られてる子もいたっけ。普段は目立たない私も、なぜか高校の音楽教師には完全にマークされていた。それは授業の始めに先生のピアノ伴奏で行う発声練習で、私が必ずあくびをする事と、私が学年で3人しかいない、物理Ⅱを選択してる生徒だったことが原因かもしれない。当時、物理の先生と音楽の先生のロマンスは、生徒達の格好の教師からかいネタだったのだ。


 もう一冊のアルバムは、卒後10年たってから届いた大学の卒業アルバム。卒業前に預けた写真だけでも戻ってくればいい、と半ば諦めていたアルバムは、有志の力で、卒業時に払った代金だけで、白黒の予定がカラー印刷となって配られた。
 
 3月になると、この2冊のアルバムを取り出して眺めたくなる。
 そして、懐かしいあの頃の友人に会いたくなる。

 そうそう、音楽と物理の先生はその後結婚して、定年退職後は沖縄で優雅に暮らしているらしい。それならキューピット役の私達を南の島に招いてくれてもよさそうなのだが、、、、。
 

by mobiliantichi | 2010-03-28 21:07 | つぶやき  

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