熊野自慢 その30 「海老」
熊野で海老と言ったら、それは伊勢エビを指す。
連休に東京から大学の同級生が3人遊びに来る、と亀さんに話したら、亀さん、4匹の海老を持って登場した。もちろん生きている伊勢エビである。友人滞在中は外食三昧だったので、涼しい暗闇に新聞紙でくるんで、置いておき、3人にはお土産として渡した。
亀さんに海老を頂いたのは実はこれで3回目。一回目は東京の大工さんを熊野に下見に連れて来た時。2人だから2匹、と言って頂いた海老は、大きなお鍋で塩茹でにした。2回目はお正月に母と格闘して、塩茹でと味噌汁に。今回はせっかくだから新しい料理にチャレンジ。自家製のきび鰯の塩漬けとエシャロット、鷹の爪、ニンニクをオリーブオイルで炒めて、そこに海老と野菜を投入。
初日は縄文米入りの白米でおじや風に。
翌日はパスタソースにしていただく。
友人達が、海老を東京に持ち帰ったと聞いた亀さん、途中で死んでしまったのではないか、とちょっと心配顔だったのだが、今回の海老はとっても元気。一人は塩茹で、一人はバター炒め、一人は子供が写真撮影をしてからお味噌汁と酢の物にした、と話したら安心していた。
ところで、皆さんは伊勢エビの鳴き声を聞いたことがあるだろうか。両手にミトンをはめて、胴体と頭をねじって分離しようと試みた私は、伊勢エビの悲鳴を聞いてしまった。結局ハサミを使ってバラバラにしながら、何度も伊勢エビに美味しくするから、と謝っていた。ごめん、でも最高に美味しかったから許してね。
by mobiliantichi | 2009-11-24 20:04 | 熊野自慢