900年前の材で造られた書見台

 私には新しい物を作り出す才能がない。残念だけどそれはどうしようもない。だから普通の仕事をして、普通に生きてきた。彼女に初めて会ったのは、1年前の寒い雨交じりの日、彼女の工房の前でだった。自転車から降りた彼女を見た時、なぜか昔から知っていると思った。彼女は才能を持った人。
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 先日ブログで紹介した、我が家の玄関のあの影の正体は実はこれ。彼女がイタリアの900年前の古木を使って作った書見台。古い家の梁に使われていた木材で、釘もそこにあったものだそうだ。

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 昨日、久しぶりに東京に戻った私は、彼女の工房を訪ねた。最初は2人で赤ワインと栗とチーズでおしゃべりのつもりだったのだが、彼女を私に紹介してくれたのは師匠だった事を思い出し、3人でのpartyになった。修復について語り合う2名の修復人の話を聞くのは、全く畑違いの私には楽しい時間だった。(お客の一人として意見を求められると困ってしまうのだが)
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 工房には、ちょうど修復を終えた「カッサパンカ」があった。彼女は、修復により黒い塗料を剥がしたら出てきたこの家具の物語を、素人の私にも解るように説明してくれた。(詳しい話は
La bottega artisticaのブログで)右の修復後の写真、上と下に同じような模様があるが、実は彫られた年代も方法も全く違う物。
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d0147727_2036146.jpg 彼女はイタリアから運んできた
あの椅子だけではなくて、この種まで譲ってくれた人。
大事な友人だ。d0147727_20325439.jpg

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by mobiliantichi | 2009-11-15 21:52 | つぶやき  

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