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松阪商人の館   旧小津清左衛門家住宅

 17世紀末に建設され、明治期まで数度にわたり改修が行われた、松阪商人の家である。熱心な案内係りのおじさんが、松阪の商人がどのように富を貯えたか、その秘結を教えてくれた。
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 この小津家は1653年に江戸の大伝馬町に紙店を開業し、お隣さんの三井さん(もちろんあの三井)と並ぶ豪商になったそうだ。松阪商人の館   旧小津清左衛門家住宅_d0147727_1856185.jpg松阪商人の館   旧小津清左衛門家住宅_d0147727_18574053.jpg
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 お伊勢参りにくる旅人には、宿を提供し、食事を与えた。台所には、大量に煮たきできる窯がある。お隣の三井さんでは、新しいわらじまで提供したという。
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 18世紀の初頭に建てられた内蔵は、中から鍵がかけられたり、瓦をはがして泥棒が侵入するのを防ぐため、天井に鉄板が張られていたり。この内蔵の他にも前蔵、大蔵があり、大蔵の地下から万両箱が見つかったという。松阪商人の館   旧小津清左衛門家住宅_d0147727_1902817.jpg松阪商人の館   旧小津清左衛門家住宅_d0147727_1904693.jpg
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 凄い早口で、沢山の説明をしてくれるおじさんは、最後「大学の先生が松阪商人について、研究した本、1冊1500円で3巻まで。これを読んだら、経営は間違いなく上手くいくよ。押し売りするわけではないけど」とおっしゃる。さすが、松阪。同じ三重県といっても、熊野と松阪では本当にテンポが違う。

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 実はこの「松阪商人の館」は入りたくて入ったわけではなくて、せっかく松阪に来たから、松阪牛でも食べようと牛銀に行くつもりが、間違ってしまったもの。おじさんの説明が終わった時には、すでに3時を過ぎていたので、牛銀のやっているお手軽価格の洋食屋で昔の味のハヤシライスに、牛肉のしぐれ煮を付けて遅いお昼。
 松阪牛のしぐれ煮は牛銀のものはかなりしょっぱくて、和田金のものはかなり甘口。私は子供の頃に食べた甘い和田金の方が好きかな。

by mobiliantichi | 2009-11-03 19:59 | 国内旅行  

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