i cibi dei sogni

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 これなーーんだ?
 
 これは私にとって忘れられない幻の食べ物。





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 ゾウリエビ。私の記憶では、祖母はたしか「うちわえび」と言っていた。私は海老の中で、この海老が一番好きだった。祖母は籠いっぱいの海老を、天ぷらや塩茹でで食べさせてくれた。しかし、とっても甘いこの海老を最後に食べたのは、小学校の高学年のころ。
大人になってから熊野で探しても見つからないし、一度、青山の紀伊国屋で見かけた時は1匹1000円近くした。浅草に古くからある伊勢エビ料理専門の洋食屋「大阪屋」で伊勢エビの沢山のメニューに並んで、ゾウリエビのメニューがあったのを見つけた時は感動したのだが、私が行ったその日は仕入れがなくて、食べることができなかったのだ。そうして、ゾウリエビのつぶれた顔は、私の夢にまで出てくるようになった。
 それが今回たまたま熊野の料理屋で、半身の状態とはいえ、殻が添えられてサラダになって出て来た時、涙が出そうなほどうれしかった。
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 祖母の思い出の味を、もう1つ。これは尾鷲の押し寿司。ずっしり重いこのお寿司は2段になっていて、祖母の作ったものは、確か間には笹の葉ではなくて、白菜の葉っぱが敷かれていた。これは尾鷲のものらしく、熊野で見ることはなく、今回は90歳の尾鷲のおばあさんにいただいた。
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 祖母は料理が得意だったと思う。鰹をおろす姿や、鯵をすり鉢でする姿などを思い出すと、祖母に料理を習っておかなかったことが大変悔やまれる。
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by mobiliantichi | 2009-11-01 22:17 | 食べ物  

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