昭和10年10月10日生まれ
長崎行きの目的は、実はこのホテルに泊まること。雲仙観光ホテル。偶然にも私が泊った日は、このホテルの75歳の誕生日の翌日。
私の部屋は、一番端の小さなシングルだが、シャワー室が気に入った。実際は写真よりももっと深い緑のモザイクタイル。それにこのシャワーは熊野の家に付けたかった形。このホテルには温泉の露天風呂つき大浴場があるから、部屋に浴槽を作るよりもずっと気が効いている。
いつものように部屋を出て、カメラ片手にホテルを探検。そして私が一番気に入ったのは、BARのある物。さて、なーーんだ?本物の暖炉、重厚なカウンター、お酒の並んだ棚?いえいえそんなんじゃない。
はい。そのとうり。モザイクタイル好きとしては応えられない床。下向いて写真ばかり撮っていたら、バーテンダーのおじさまが誇らしげに説明してくれた。もちろん開業当時のもの。実はこのホテルは平成19年に全面改装されているので、開業当時の面影が残っている場所は思ったより少なかった。一枚ずつ張ったようで、微妙にずれているところがうれしい。「掃除できるように、排水溝もあるんですよ。水を流したことは自分はありませんが」と排水溝の場所も教えてくれた。きっと微妙な傾斜が付けられているのだろう。
柄にもない場所に入って、写真だけ撮ってきたわけではない。本当は75周年記念のヴィンテージワインとか、創業時からあるカクテルとか頼めれば良かったのだろうけれど。ちゃんと見つけた、私にお似合いの物を。それは創業当時のレシピで作られた焼きプリン。これまた絶品だった。(ミントの葉っぱとクッキーはちょっと余分だけど)
by mobiliantichi | 2009-10-14 20:26 | 国内旅行